県内初 「賞揚受ける側」の組幹部に禁止命令 対立組員殺害で実刑、刑期終え出所

神奈川県警本部

 神奈川県公安委員会は31日、暴力団対策法に基づき、刑期を終えて出所した指定暴力団六代目山口組系幹部の男(53)に対し、慰労などの目的で金品や地位の昇格を受けないよう賞揚等禁止命令を出した。受ける側に禁止命令を出すのは県内初という。

 県警暴力団対策課によると、男は2002年4月、厚木市内で発生した指定暴力団の山口組と稲川会との対立抗争で、同会の組員を拳銃で撃って殺害するなどしたとして、殺人容疑などで逮捕、起訴され、懲役18年の実刑判決を受けた。今年6月に刑期を終えており、金品や地位の昇格を受けないようにするための措置という。

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