あす(日)は強い日差しの影響で、西・東日本を中心に30℃以上の厳しい暑さが予想される。また、日本の南には台風の卵があり、あす(日)夜から3日(月)に先島諸島に接近するおそれがある。梅雨明け早々の急激な季節の進み方に、注意が必要となりそうだ。

午後は雷雨に注意　夜遅くに東北で雨脚強まる

　きょう(土)気象庁は、関東甲信と東海で梅雨明けしたとみられると発表した。あす(日)も高気圧に覆われ全国的に晴れる所が多い予想。ただ、午後は西から近づく気圧の谷や、湿った空気の影響で大気の状態が不安定となり、九州から東北にかけて山沿いや内陸を中心に、局地的に急な雨や雷雨がある見込み。天気の急な変化、落雷や突風などに注意したい。
　また、夜遅くには、気圧の谷に伴う雨雲が新潟県や山形県など北陸・東北にかかりはじめ、雨脚が次第に強まる予想。先日の大雨の被害のあった地域では地盤の緩んでいる所があるため、雨の降り方に注意が必要となりそうだ。

台風の卵は先島諸島に接近のおそれ

　フィリピンの東にある熱帯低気圧が、今後24時間以内に台風に発達する見込みで、あす夜から3日(月)は先島諸島にかなり接近するおそれがある。この方面では強風や高波、大雨、落雷、高潮に十分注意が必要だ。また、発達の程度によっては警報級の大雨となるおそれがあり今後の動向をこまめに確認したい。

梅雨明け早々、各地で厳しい暑さ

　あす(日)は関東から西の地域で日中の気温が30℃以上の所が多くなりそうだ。 　特に、先日の大雨の被害のあった日田(大分)は36℃、人吉(熊本)35℃と厳しい暑さが予想される。長時間の日なたでの作業は危険であり、水分補給や休息をこまめに心掛けたい。

（気象予報士・寺本卓也）