鷹・後藤社長「問題の重さを感じている」 長谷川勇也が開幕後初のコロナ感染

Kazuto Fujiura

感染経路は現時点では不明、7月31日に微熱と喉の違和感を感じる

ソフトバンクは1日深夜、長谷川勇也外野手が新型コロナウイルスの陽性反応を受けたと発表した。これを受けて、2日に本拠地PayPayドームで行われる予定だった西武戦を中止することも発表した。

右脇腹の筋挫傷で7月7日に登録抹消となった長谷川はファームで調整中。同28日にタマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグの阪神戦で実戦復帰を果たすと、29日と30日にも阪神戦に出場していた。31日の就寝時に咽頭の違和感と微熱を感じた。8月1日になって咽頭の違和感は消えたが、微熱があったため、病院を受診。PCR検査を受けて陽性反応を受けた。現在では発熱などの症状はなく、保健所の指示で自宅待機をしているという。

長谷川の行動履歴やスタッフとの接触状況を確認したところ、1軍の選手や監督、スタッフとの直接の接触はなかったという。ただ、同日深夜に緊急のオンライン会見を行った三笠杉彦GMは「1軍との接触はないものの、寮からドームに通っている選手もおりますので、そういう観点から感染の可能性を否定できないという状況」から、安全を考慮してNPBとの協議の末に西武戦の中止を決定した。

長谷川の感染経路は明らかになっていない。また、同じ試合に出場していた2軍の選手らの中に濃厚接触者がいるかどうかも、まだこの先、保健所によって調査が行われるという。球団は選手、首脳陣、スタッフに対して、速やかに、早ければ2日にもPCR検査を実施するとしている。現時点で2軍の活動は休止。4日から楽天戦が予定されている1軍は、3日に移動する予定だというものの、それもPCR検査の結果次第になるという。

緊急のオンライン会見に出席したソフトバンクの後藤芳光代表取締役社長は「起こりうること事態であるとは考えていましたが、実際にこういうことに際して、今回の問題の重さを感じています。1人でも少ない感染者で抑えることができますと、我々も安心できますので、そう言った体制作りに今後、より一層取り組んでまいりたい、と思います」と語っていた。(Full-Count編集部)

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