市長「大きなショック」 諫早市職員新型コロナ感染

 諫早市の20代男性職員の新型コロナウイルス感染確認を受け、同市の宮本明雄市長は1日、市役所で記者会見し、「大きなショック。市民の不安が払拭(ふっしょく)できるよう、広報啓発を強化する」と述べた。
 市によると、男性職員は資産税課所属で7月25日、既に感染が確認されている市立上山小の20代男性教諭ら4人と会食。男性職員も同31日夜に感染が判明し、市は1日、同課を含む市役所本館3階の北側フロアを消毒した。濃厚接触者の同課職員4人は同日までに検査を実施、2週間、自宅待機する。市の業務は3日以降、通常通り。
 西村暢彦教育長は市内での感染拡大を踏まえ、長崎原爆の日の8月9日の市立小中学校42校の登校を再検討する考えを示した。
 8人の感染者が確認された大村市の園田裕史市長は「医療機関の受け入れ体制が逼迫(ひっぱく)する恐れが指摘されており、関係機関と連携を深め、感染拡大防止に取り組む」とコメント。
 初の感染者が出た西海市の杉澤泰彦市長は「被害者である感染者に対する人権侵害などの二次被害を起こすことのないよう、冷静に行動を」と呼び掛けた。


© 株式会社長崎新聞社