ブリュワーズ・ケインが出場辞退 オールスター2度の外野手

カージナルスでの新型コロナウイルス陽性者の発生によりホーム開幕戦の延期が続いているブリュワーズでは日本時間8月2日、オールスター・ゲーム選出2度の実績を誇るロレンゾ・ケイン外野手が2020年シーズンの残り試合の出場を辞退することを発表した。ブリュワーズからの出場辞退者はケインが初めて。ケインには3人の幼い息子がおり、家族を守るために出場辞退を決断した。

ケインは「慎重に考え、家族と話し合った結果、2020年シーズンの残り試合を欠場することを決めた。今、球界には不確実なことや分からないことがたくさんあり、僕自身や妻、3人の子供たちにとって、これがベストの決断であると感じている」とのコメントを発表。さらに「ブリュワーズ球団が僕の決断に理解を示し、サポートしてくれたことに感謝している。素晴らしいチームメイトたちが良いシーズンを送れることを願っているし、来年フィールドに戻るのを楽しみにしている。どうか安全にプレーしてほしい」と述べた。

デービッド・スターンズGMは、カージナルスでの陽性者の発生により試合の延期が続いていることがケインの決断に影響を与えたかどうかを尋ねられ、「彼は明言しなかった。でも、多少の影響はあったと思う」とコメント。球界で新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、出場辞退を選択する選手が現れることに理解を示した。

現在34歳のケインは、2010年にブリュワーズでメジャーデビューし、同年オフにトレードでロイヤルズへ移籍。走攻守の三拍子が揃った好選手へと成長し、2015年に自身初のオールスター・ゲームに選出され、MVP投票で3位にランクインしたほか、チームのワールドシリーズ制覇にも貢献した。2017年オフにフリーエージェントとなり、5年8000万ドルの大型契約でブリュワーズへ復帰。移籍1年目の2018年に自身2度目のオールスター・ゲーム選出を果たし、昨年は148試合に出場して打率.260、11本塁打、48打点、18盗塁、OPS.697とやや低調だったが、自身初のゴールドグラブ賞を受賞した。

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