7月11日に開幕した大会もいよいよ決勝。54チームの頂点に立つのは、大崎か、鹿町工か。コロナ禍で優勝しても甲子園には行けないが、前例のない“夏の覇者”として歴史に刻まれる。大一番を前に、大崎の清水央彦監督と鹿町工の大樂院弘季監督に相手チームの印象、抱負などを聞いた。
-これまでの戦いを振り返って。
清水 作戦に消極的なところがあって、もっと思いきり振らせないと、という場面が多かった。守備は準決勝でややミスが出たのは不安が残る。
大樂院 わくわくしかない。元々粘り強いが、成長している。試合後半も落ち着いて守り、全力疾走をはじめ、決まり事をやってくれている。
-対戦校の印象を。
清水 よく振ってよく走って、いろんなことを仕掛けてくるという印象がある。投手陣は継投できているので一人一人の余力が残っているはず。
大樂院 よく練習していてチームがしっかりと出来上がっている。力の差はあるけど、こっちの野球は変わらない。これまで以上に粘っていく。
-目指す試合展開は。
清水 先行逃げ切りと言いたいが、打ち合いも覚悟しないといけない。チャンスで迷わず、割り切って、しっかり振って勝負できるかどうか。
大樂院 ロースコアになれば勝機が出てくる。うちは雑草軍団。負けず嫌いなので、何かできれば。まず投手がびびらずストライクを取ること。