一汽解放集団、勇気あるトラック運転手に新車を贈呈

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 【新華社長春8月2日】中国自動車大手、中国第一汽車集団傘下の商用車メーカー、一汽解放集団は7月31日、黒竜江省のトラック運転手、孫剛(そん・ごう)さんに「解放J7トレーラー」を贈呈した。車両火災で同ブランドのトラックを失った孫さんにとって忘れられない一日となった。

一汽解放集団、勇気あるトラック運転手に新車を贈呈

一汽解放集団が孫さんのために行った新車贈呈式。(長春=新華社記者/張建)

 孫さんは7月14日午後6時(日本時間同7時)頃、遼寧省新民市梁山鎮で荷台に火がついた大型トラックを運転し、人通りが多い街中の道路を走り抜けた。

 孫さんのトラックは当時、同鎮で修理中だったが、修理工が荷台を溶接した際、積み荷のすだれに火が燃え移り、勢いを増していった。トラックの燃料タンクは満タンにしたばかりで、いつ爆発が起きてもおかしくない。周囲には人が密集し、ガソリンスタンドもあり、危険は計り知れなかった。

 孫さんは「緊急事態だったので、考える間もなく車に飛び乗った。自分の車の火事に他人を巻き込むわけにはいかなかった」と振り返った。

一汽解放集団、勇気あるトラック運転手に新車を贈呈

  火がついたまま走行するトラック。(インターネット上の動画から)

 火のついたまま走る孫さんのトラックを見た多くの人がスマートフォンで撮影し、動画がソーシャルメディアで流れると、一汽解放も事態を知るところとなった。

 孫さんは安全な広い道路に出るとすぐに車を降り、自分のトラックが跡形もなく燃え尽きるのを遠くから見つめた。

一汽解放集団、勇気あるトラック運転手に新車を贈呈

  火がついたまま走行するトラック。(インターネット上の動画から)

 トラックは2018年に購入し、50万元(1元=約15円)以上のローンを返済し終えたばかりだった。家族の生活に欠かせない財産を失い、希望を失いかけていた孫さんは25日、一汽解放集団から電話を受けた。勇気ある行動をたたえ、新車を贈るという申し出に対し「新車を使って最初の仕事で稼いだお金を全て慈善団体に寄付する」と述べた。(記者/張建)