コマンダンテ石井がアパレルブランド創設「コンビ名を広めたい」始動の意外な理由とは

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アパレルブランド『COMANDANTE(コマンダンテ)』を立ち上げたコマンダンテ・石井輝明。現在、第一弾としてファッション通販サイト『ZOZOTOWN』のショップ『THE MORNING AFTER』にて、Tシャツの予約販売を開始しています。

フロントにブランド名が記された本商品は、ローマ字ロゴver.、カタカナロゴver.の全2種。様々なスタイルに合わせやすい、シンプルなビッグシルエットのTシャツで、男女問わず着用いただけます。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

今回ラフマガでは、石井本人にインタビューを実施。漫才師として活動する中で、なぜアパレルブランドを立ち上げることになったのか、その裏話をたっぷりと聞いてきました。

コマンダンテを知ってもらいたい

--ブランドを立ち上げることになった経緯を教えてください

高校の同級生が、モデル事務所で働いていて。そこでアパレルをやることになり、「よかったら一緒にやらへん?」って声をかけてくれました。

趣旨としては、お笑い好きな方なら(自分たちのことを)劇場とかYouTubeとか、テレビとかで知ってくれているとは思うんですけど、それ以外の間口を広げたいというか。“いろんなところで名前を知ってもらえたらええな”と思って作った感じです。

--現在は芸人以外の活動で活躍される方も多いですよね。石井さんはこのブランドを手がける際、最初の一歩を踏み出すことは難しくありませんでしたか?

軸足さえしっかりしていればいいかなって思っています。僕で言えば劇場や漫才なんですけど、お笑いが真ん中にあって、お笑いが一番お金を生み出さなあかんものだとは思っています。

ただコロナ時期に変わったのは、劇場に出ている僕らは、コロナとかで自粛や休業などがあると(劇場の出番がなくなり)生活できなくなるじゃないですか。そうなったときに、違うものを持っておかなあかんなとは思いました。

--考え方が変わったと。

大きく変わったわけじゃないです。入り口がお笑いでいろんなことをした人がいますけど、僕の場合は入り口も出口もお笑いなんで。別にどの形が悪いわけじゃなくて、お笑いさえちゃんとしていればいいかなって感じです。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

--アパレルのプロとTシャツを作る中で、発見や驚きなどあったのではないでしょうか。

決まった形のものに、ただプリントするっていうのは誰もができると思うのですが、そういうことではなくて、形、素材、デザインを決める作業ができるっていうのが新しいことですね。

あと目線が違うから、自分自身も新しい目線が持てましたね。今回のTシャツは値札部分がコマンダンテのロゴシールになっていて、それをどこかに貼れば、Tシャツを着ていなくても名前が広がるんです。コストをかけなくても、広め方っていろいろあんねんやと思いました。

--いちからデザインを手がける中で、こだわった点を教えてください。

ブランドのTシャツに関してはローマ字とカタカナがあって、ローマ字の方は別に誰が着ても何も思われないというか、ブランド服として着られるものになればなっていう。カタカナの方は、上級者というか。ファッション好きな人、なおかつコマンダンテが好きな人が着られるものかなって思うんで、間口は狭いんですけど、ちょっと深いところを目指しました。

ステイホームTシャツ販売への想い

出典: @comandanteishii

--『COMANDANTE』とはまた別で、石井さんはコロナ禍で“ステイホームTシャツ”を作成されました。収益97万9,852円を売り上げ、100万円を国立国際医療研究センターに寄付されましたね。この活動をすることになった経緯を教えてください。

(現代美術家の)村上隆さんが、Tシャツを作って売り上げを寄付する活動をされていて。自粛中ということもあって、時間もあったし“何が出来るのかな”って思っていたところだったので、これだったらできるなと販売することにしました。

--コロナ関連のニュースなどを見ていて、何か突き動かされるものがあったんですか?

表立っては言わないですけど、災害とかの時には、何かしら募金とか寄付をしていて。その流れなので、今回特別にというわけではないです。

--合計で約98万円が集まりました。みなさんの気持ちが伝わってきたのではないでしょうか。

僕が出来る範囲でいうと10万円とかそんなもので、いろんな人の力を借りて想いを乗せた感じです。ただ単に寄付でもいいんですけど、モノを買うことで寄付ができるっていう……。それが出来たのは良かったですね。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

--石井さんが一歩を踏み出すことで、「自分も力になりたい」と動いた方も多いと思います。

「自分も何か行動はしたかったんですけど、それをするきっかけになった」とか、単純に「買うことによって寄付することになるので、それが出来てよかったです」みたいな人が多かったです。

--コロナで在宅時間も増えたと思いますが、何かハマったことはありますか?

ハマったというか、コロナの途中からYouTubeを見ながら筋トレを始めました。軽い運動ですけど、節制したわけでなく、普通にご飯を食べながらやって、約2か月で4キロくらい落ちました。見栄えも変わったんで、それは楽しかったですね。YouTubeで2分動画がたくさんあるので、それを組み合わせている感じです。毎日なので嫌は嫌なんですけど、癖になっていて辞めるのが気持ち悪い感じです。

--ということは現在、仕事も徐々に再開していると思いますが、いつもより少し早く起きて続けているんですね。

そうなんですよ。それが嫌なんです。なんとかギリギリ終わらせて家出ています。ずっと寝ていたいんで(笑)。

広める作業を手伝ってほしい

--もともと絵を描くことやデザインすることは好きだったんですか?

特にデザインや絵を描いてきたわけではなかったんです。だから、洋服を作るなんて思ってもいなかったですね。正直、服は好きは好きですけど、追究したいわけではないので。

自分自身は別にオシャレだとは思っていなくて、ただ“オシャレってこういうのかな”っていうのが分かるだけで、プロじゃない。(洋服を作るのは)そういうプロの方がやるものだと思っていました。

--お笑いだけに使っていた脳を、洋服作りに費やす楽しさはありそうですね。

服は好きなので、それに関しては楽しいです。芸人によってはお笑いのことを24時間考えている人もいるんですけど、僕はいろんなことを考えちゃうというか。

たとえば映画を観たときも、感想として「あそこのアレ面白かった」っていう人もいれば、「あそこのアレ、おしゃれやったな」っていう人もいるじゃないですか。僕はそういうのが(頭の中に)ちりばめられていて、そういう意味で服作りはしんどい作業じゃないし、普段思っている中での延長線上にある感じです。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

--今後の『COMANDANTE』の展開も楽しみです。

相談しつつやっているんですけど、今後はワンクッションおいて「本気でブランドとしてやりましょう」と言われています。いま作っているTシャツって僕ありきのものなので、ブランドとしての価値を高めるじゃないですけど、そういうことが出来たらなって思います。

難しいとは思うんですけど、ゆくゆくはコート、ズボン、シャツとか、全身トータルもやっていこうと思っています。

--今回のインタビューでブランドのことを知った方もいらっしゃると思います。最後にメッセージをお願いします。

勝手なお願いなんですけど、(コンビ名を)広める作業を手伝ってほしい感じですね。家族とか友だちとかと喋る際に「こんな人がいて、こんなものを作っていて……」っていう感じで広まっていけばなって思います。

取材・文:浜瀬将樹