FIA-F2第4戦イギリス レース2:ティクトゥムがポール・トゥ・ウイン。松下信治が7位で連続入賞

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 8月2日(日)、2020年FIA-F2第4戦イギリスのスプリントレース(決勝レース2)が開催され、ダニエル・ティクトゥム(ダムス)が初優勝。日本の松下信治(MPモータースポーツ)は7位、佐藤万璃音(トライデント)は12位、角田裕毅(カーリン)はリタイアした。

 コンディションは、気温17.2℃、路面温度27.1℃と、昨日よりもそれぞれ10度前後、低い温度となった。空は薄雲り、路面はドライコンディションだ。規定周回数は21周、タイヤ交換の義務はない。

 スターティンググリッドは前日のリザルトが反映されるリバースグリッド制により、ポールはダニエル・ティクトゥム(ダムス)、2番手にフェリペ・ドルゴヴィッチ(MPモータースポーツ)、3番手にルイ・デレトラズ(チャロウズ・レーシング・システム)、4番手にカラム・アイロット(ユニ・ヴィルトゥオーシ)の順となった。

 フィーチャーレースで3位表彰台を獲得した角田は6番手、松下は10番手、佐藤は20番手からのスタートに。

 そして日本時間の18時10分、レースがスタートした。1コーナーを過ぎたところで5番手から好スタートを切ったクリスチャン・ルンガー(ARTグランプリ)が一気に2番手まで浮上に成功する。

 その後方では、まず最後尾スタートだったジュリアーノ・アレジ(BWT HWAレースラボ)がマシントラブルでスタートできずにそのままピットにマシンが戻されることに。

 さらに1コーナーの先で、1つポジションを上げた角田の後方にアイロットのフロントウィングが接触。

 角田はスピンしコース上にマシンを止めてしまい、無念にもここでリタイアとなってしまい、アイロットには5秒加算ペナルティの裁定が下された。

 このアクシデントによりVSC(バーチャル・セーフティ・カー)が導入され、3周目にレースは再スタートに。ティクトゥムを先頭に、ルンガー、デレトラズ、ドルゴヴィッチの順で1コーナーを駆け抜けていく。

 各車はそれぞれ1秒差の間隔を保ちながら周回数を重ねていくなか、順位変動が起きたのは8周目。アイロットがドルゴヴィッチを抜いて4番手に浮上した。

 後方ではさらに周冠宇(ユニ・ヴィルトゥオーシ)がフィーチャーレース勝者のニキータ・マゼピン(ハイテックGP)とドルゴヴィッチをまとめて交わし、5番手まで順位を戻した。

 5秒のビハインドを無くすべく少しでも順位を上げマージンを築きたい4番手アイロットは徐々に前との差を詰め、12周目には3番手デレトラズと0.435秒後方に忍び寄る。

 その翌週、13周目のバックストレートでDRSを使い3番手に、さらにルンガーをも攻略して2番手まで上り詰めた。しかしタイヤに筋が見え始めており、レース終盤のペースに不安を抱えてしまう。

 16周目、その不安が的中してしまう。

 猛プッシュしていたアイロットが痛恨の単独スピン。そのままマシンを止めリタイアとなってしまった。またアイロットのマシンを回収するためSCが導入された。

 この機会に3番手を走行していたルンガーがソフトタイヤへの交換を決断。後方を走っていたショーン・ゲラエル(ダムス)も同様の作戦をとったが、左フロントタイヤが閉まり切っておらずレースを諦めることになってしまった。

 プレマ・レーシングの2台、ミック・シューマッハーとロバート・シュワルツマンもタイヤ交換をしラストスパートを誓うが、シュワルツマンの右タイヤが外れず、交換が完了するも最下位へ転落してしまった。

 19周目にレースはティクトゥム、デレトラズ、周、マゼピンの順で再開。タイヤを変えた5番手ルンガーがマゼピンを抜いて4番手へ。さらに0.3秒先の周をプッシュする。

 ルンガーは20周目にコーナー入り口のブレーキングで周を抜いて3番手へ。後方ではルカ・ギオット(ハイテックGP)がトラブルでマシンを止めた。

 トップ3台が1.2秒以内に収まった状態でファイナルラップに突入する。

 ルンガーは早速、タイヤに厳しくコーナーでアンダーステアを出したデレトラズを抜いて2番手へ。首位のティクトゥムは0.990秒前に。

 最後は0.3秒差まで猛追するもティクトゥムは自己ベストを更新する走りで逃げ切り、初優勝を掴み取った。ルンガーは2位、3位にはデレトラズが入った。

 巧みなタイヤマネジメントで安定した走りを見せた松下は7位でフィニッシュ。2レース連続でポイントを獲得した。佐藤も12位で完走している。

 ポイントランキングは首位が81点のシュワルツマン、2番手に73点のアイロット、3番手に69点のルンガーがつけている。

 第5戦も第4戦同様にイギリスはシルバーストンで、8月7〜9日に開催される。

■FIA-F2第4戦イギリス フィーチャーレース(レース2) 暫定リザルト

Pos. No. Driver Team Time/Gap

1 2 D.ティクトゥム ダムス 21Laps

2 6 C.ルンガー ARTグランプリ 0.376

3 11 L.デレトラズ チャロウズ・レーシング・システム 2.697

4 8 J.ダルバラ カーリン 6.257

5 24 N.マゼピン ハイテックGP 6.483

6 15 F.ドルゴヴィッチ MPモータースポーツ 8.459

7 14 松下信治 MPモータースポーツ 8.956

8 9 J.エイトケン カンポス・レーシング 9.782

9 3 周冠宇 ユニ・ヴィルトゥオーシ 10.848

10 5 M.アームストロング ARTグランプリ 10.995

11 16 A.マルケロフ BWT HWAレースラボ 17.417

12 23 佐藤万璃音 トライデント 18.643

13 21 R.シュワルツマン プレマ・レーシング 22.320

14 20 M.シューマッハー プレマ・レーシング 26.230

15 10 G.サマイア カンポス・レーシング 28.531

16 22 R.ニッサニー トライデント 31.974

17 12 P.ピケ チャロウズ・レーシング・システム 41.395

18 17 G.アレジ BWT HWAレースラボ 1Lap

19 25 L.ギオット ハイテックGP 2Laps

— 1 S.ゲラエル ダムス DNF

— 4 C.アイロット ユニ・ヴィルトゥオーシ DNF

— 7 角田裕毅 カーリン DNS