県内23人感染 1日の確認数過去最多 計112人に 長崎北陽台高でクラスター発生

新型コロナウィルス感染者の入院状況

 長崎県と長崎市は2日、長崎、諫早、大村、西海4市と西彼長与、時津両町で新たに計23人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。県内の1日の確認数としては過去最多を更新。県内の感染者は計112人となった。
 先に感染が判明していた県立長崎北陽台高の20代男性教諭と生徒の計2人に加え、新たに同校の生徒9人の感染が判明。記者会見した県の中田勝己福祉保健部長は「クラスター(感染者集団)が発生した」との認識を示し、厚生労働省のクラスター対策班の派遣を要請した。県内のクラスターは今春のクルーズ船を除き、長崎みなとメディカルセンターに次いで2例目。
 県によると、23人はいずれも1日に陽性が判明。内訳は▽長崎市4人(10代と20代)▽長与町4人(10代)▽時津町3人(10代と非公表)▽西海市1人(20代)▽大村市4人(20代と40代)▽諫早市7人(10歳未満~50代)。いずれも軽症か症状なし。
 このうち長崎市の10代3人と、西彼長与、時津両町の10代6人はいずれも長崎北陽台高の生徒。大村市の20代男女の会社員2人、40代男性会社員、時津町の1人は7月30日に感染が確認された大村市の20代男性会社員の接触者らだった。
 また、長崎北陽台高の20代男性教諭らが7月25日に飲食した「スナック プレシャス」(諫早市永昌東町)の従業員を含め店にいた計12人が感染していることが判明。12人の接触者らを含めると計36人の感染が確認されたという。だが県は、同店が感染源かどうかは不明としている。同店は31日から自主休業している。
 中田部長は「7月25~30日までにこのスナックを利用した人で健康に不安がある場合は県央保健所に連絡してほしい」と呼び掛け、スナックや利用者への人権に配慮するよう求めた。県央保健所(電0957.26.3306)。

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