パナソニック、溶接ロボットの生産性向上を可能とするソリューションを発売

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パナソニック スマートファクトリーソリューションズは7月31日、溶接ロボットの情報を収集、蓄積、分析することで「生産性向上」「品質向上」「トレーサビリティ強化」を実現するソリューション「統合溶接管理システム iWNB(integrated Welding Network Box:アイ・ダブリュー・エヌ・ビー)」を2020年8月17日より発売すると発表した。

同ソリューションは、スタンドアロンでの利用がほとんどの同社の溶接ロボットと組み合わせることで、簡単に見える化を実現するもの。専用ソフトウェアがインストールされたiWNBパソコンを用いることで、複雑なセットアップやインストールを顧客が行うことなく、ロボットとパソコンの設定を行うだけで、溶接ロボットの情報の収集、蓄積、分析を可能とした。

また、Webアプリケーション形式を採用しているため、同じネットワーク上のクライアントPCからソフトウェアをインストールすることなくブラウザ経由で任意にアクセスすることが可能。さらに経営部門向けのKPI画面、生産計画策定部門向けの生産進捗確認画面、保全部門向けの異常履歴画面などさまざまな職能・職責向けの画面が準備されているため、顧客の目的に応じた解析を効率的に行うことが可能だという。

同社では、同ソリューションの開発に至った経緯について、工場を有する企業の経営層は製品原価の低減や人手不足の解消、現場においては無駄な手直しの削減、設備復旧ロスの削減などといった課題を有しており、そうした諸問題の解決に向けた取り組みの一環として開発したと説明している。すでに2019年6月には加工プロセスの適用アプリケーションの拡大を可能にする「Super Active TAWERS HP」を、2020年4月にはティーチング作業の改善を可能とする「VRPS」、同5月にはLINKWIZとの協業成果となる溶接外観検査ソリューション「Bead Eye」をそれぞれ発売しており、iWNBはこのうちSuper Active TAWERS HPとBead Eyeで用いられる溶接ロボットの情報を収集、蓄積、分析を可能とするために開発するソリューションとして開発された。

これにより、ラインごとの生産時間を中心とする総合設備効率(OEE)の把握が可能となるほか、ライン全体の稼働状況の把握ならびにエラー発生通知機能によるロボットの停止を早急に把握することでの稼働率向上、溶接プログラムごとの溶接結果一覧表示などによる不良率の低減、しきい値設定による予防保全の実施などが可能となるという。また、Bead Eyeと連携し、外観検査結果を紐づけできる機能も2020年10月ころの実装に向け、開発を進めているという。

なお、主な対象業界としては自動車・二輪、建機業界としており、価格については1つのiWNBで32台の溶接ロボットを接続することが可能であり、何台接続したいのか、どういったことをコントロールしていきたいのか、といった案件ごとに変化するとしており、サブスクリプション的な提供形態になるとしている。すでに数十社が興味を示しているとのことで、同社では将来的に自社溶接ロボットを活用しているすべての顧客に対して提供していきたいとしている。