7&ⅰ、米コンビニを約2兆円で買収へ 成長市場で「業界リーダーに」

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[東京 3日 ロイター] - セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>傘下の米セブン-イレブンは3日、米マラソン・ペトロリアムから「スピードウェイ」ブランドで運営するコンビニエンスストア事業と燃料小売事業を買収することで合意したと発表した。取得価格は約2兆2176億円(210億ドル)。取得予定日は2021年第1・四半期(1―3月期)。

19年度の営業利益に占める北米事業の比率は24%だったが、スピードウェイを加えて試算すると、33.2%に拡大する。国内でのコンビニ事業は、新規出店を含めて成長余地が限られるとみられる中で、成長が見込める北米での事業展開を強化する。

井阪隆一社長は会見で「グループの成長ドライバーと位置付けている米セブンイレブンが、今後も堅調な経済成長が予想される北米市場で名実ともにマーケットリーダーの地位を確固たるものにする千載一遇の機会に恵まれた」とし、「歴史的な統合になる」と述べた。

今回、36州で展開する3900店舗を取得。シェアの問題などから200店舗程度の売却が発生する可能性があるという。米コンビニ市場では、19年12月末で業界第1位の米セブンイレブンが9046店舗、シェア5.9%を展開しており、業界第3位のスピードウェイを加えると、シェアは8.5%となる。

セブン&アイは北米市場でのシェア獲得に向けてこれまで投資機会を検討してきており、今回の買収により、米国の人口の多い50の都心部のうち47の地域に店舗網を保有することになる。従来、北米で展開している地域と重複が少なく、地域的にも補完できる買収だと説明している。

3年目での想定シナジーは、スケールメリットや粗利の改善、顧客基盤の拡充などで4億7500万―5億7500万ドルを想定している。

買収資金は、ブリッジローン(130億ドル)と7&IHDからの増資(80億ドル)で賄う。エクイティファイナンスは予定していない。

同社は3月に1度、価格面で折り合わず、買収交渉を断念した経緯がある。

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(清水律子)