祈・スポーツ本格再開 「縁起物」でエール送る

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5競技それぞれのユニホームを描いた「スポーツだるまみくじ」=奈良市

 新型コロナウイルスの影響で、今夏に予定されていた東京五輪が延期し、各種スポーツ大会の中止が相次ぐ中、スポーツ用品メーカー大手「ミズノ」(大阪市)と生活雑貨メーカー「中川政七商店」(奈良市)は、再び存分にスポーツを楽しめる日が来ることを願った縁起物を製作した。野球や柔道といった競技のユニホームを着ただるまなどを開発。関係者らは「縁起物でエールを送りたい」と思いを込めている。

 新型コロナ対策を徹底する「新たな生活様式」が求められる中、無病息災や招福を祈るための縁起物で、「頑張る日本にエールを届けよう」と協業した。

 ユニホームを描いた陶製のだるまの中に、おみくじを入れた「スポーツだるまみくじ」(495円)は高さ3.8センチの小型サイズ。サッカーやバレーボール、卓球を合わせ、計5種類を用意した。

 おみくじには「闘志を燃やせ!」「あと少し、力を振り絞るべし」など、「勝利のためのお告げ」が書かれているという。

 スポーツだるまみくじは、ミズノを通して、各種スポーツで活躍する選手や監督らに贈呈。部活動などスポーツに励む人たちにメッセージを出してもらう活動も展開している。

 全日本柔道男子の井上康生監督は「これまで皆さんが培ってきた努力が消えたりすることは決してない。今できる最大限のことを考え、工夫し、実践に移すのが大切。こんな時こそ助け合い、皆で乗り越えよう」などと発信。

 プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの藤田一也選手は、学校の部活動の最終学年を念頭に「かけがえのない仲間と練習ができるのもあと数カ月。最後まで一生懸命頑張って。10年先、20年先の人生でつらいこと、苦しいことがあったときに、この経験は決して無駄にはならない」と呼び掛けた。

 縁起物では、あらかじめ期待する結果を模擬的に表現すると、その通りの結果が得られるという日本の風習「予祝(よしゅく)」を踏まえ、金メダルを掛けて表彰台の上で喜ぶ「優勝だるま」(3850円)も製作。勝利の神が宿るよう願いを込めた「必勝注連(しめ)縄」(6600円)も用意した。いずれも3日から数量限定で発売する。

 中川政七商店は、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で、応援をテーマにしたスタンプも企画。今月上旬から配信予定だ。

 中川政七商店のデザイナー、羽田えりなさんは「ありとあらゆることに打ち勝つ、必勝の願いを込めた縁起物で、この時代に頑張る人にエールを届けたい」と笑顔で呼び掛けている。