学校や家庭の悩み相談を 「オンブズルーム」移転 児童生徒にカード配布で告知

新たな相談場所で、配布カードの準備を進める相談員=長崎市本石灰町

 学校生活や家庭環境などに苦しむ子どもの救済に取り組むNPO法人「子どもの権利オンブズパーソンながさき」(古豊慶彦代表)は、相談窓口「オンブズルーム」を長崎市本石灰町に移転した。新たな相談場所を子どもたちに知ってもらおうと、住所や開設時間、連絡先を記したカードを長崎、諫早、西彼長与、時津の各市町立小中学校の児童生徒に配布する。
 オンブズパーソンながさきは民間の第三者機関。新しいオンブズルームは長崎電気軌道の思案橋電停近く。相談員が常駐し、来所や電話、メールで相談を受ける。移転前はNPO法人長崎県子ども劇場連絡会(長崎市大黒町)の事務所の一角を暫定的に借りていた。
 配布するカードは名刺サイズ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い募集があった県の「民間団体自殺対策事業費」の補助金を活用して作成。8月の登校日に、各校を通じて161校の約4万7千人に配布する予定。
 2年前に同様のカードを配布したときは、直接子どもからの相談につながったという。古豊代表は「今年はコロナでいつもと違うストレスがあると思う。話しを聞いてもらえる場所、ふらっと寄れる場所として認知されてほしい」と話す。
 相談受付時間は水曜(午前11時~午後7時)、木曜(午後6時~9時)、土曜(午後2時~6時)。電話(080.3187.9156)やメール(komb.nagasaki@gmail.com)でも受け付けている。

配布するカードの表面

© 株式会社長崎新聞社