“5点先取の特殊ルール”で22歳が逆転勝利 毎週木曜開催のアメリカ新大会第1戦

写真:チャン・カイ(アメリカ)/提供:ittfworld

<卓球 THURSDAY NIGHT LIVE :T2 CHALLENGE 第1戦 2020年7月30日>

7月30日、「THURSDAY NIGHT LIVE :T2 CHALLENGE」シリーズ第1戦が行われ、22歳のチャン・カイがTom Fengに勝利した。

「THURSDAY NIGHT LIVE :T2 CHALLENGE」とは、T2ダイヤモンドを運営したT2卓球リーグ(T2 Table Tennis League)とアメリカ卓球協会(USATT)が共同で開催する試合で、毎週木曜日の夜に卓球を人々に届けるというコンセプトで行われる。

第1戦はチャン・カイが勝利

アメリカナショナルチームの選手らが、デュースなしの1ゲーム11点先取、試合時間が24分を越えた場合は1ゲーム5点先取のFAST5へと移行するT2ダイヤモンド独自のルールで戦う「THURSDAY NIGHT LIVE :T2 CHALLENGE」。

ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ヒューストンを中心に、複数都市やクラブで今後11週間に渡って行われる予定となっている。

写真:チャン・カイ(アメリカ)/提供:ittfworld

今回の試合では、ペンドライブ型のTom Fengがゲームカウント3-1とリードしたが、5点先取のFAST5に入った5,6,7ゲームをチャン・カイが3連取し、逆転勝利を収めた。

勝利したチャン・カイは、世界ランク171位ながら2019年のパラグアイオープンで丹羽孝希(スヴェンソン)にも勝利した力の持ち主だ。試合後「最初は全然動けなかった。ゲームカウント1-3で負けていたので、『it’s time to try my best(ベストを尽くすときが来た)』と言い聞かせて、勝てたことはとても嬉しいです」とコメントした。

「スポーツが戻ってきたことは喜ばしい」

最初の4戦の会場となったニューヨークのウェストチェスター卓球センターは、新型コロナウイルスによる業務休止を経て再開したばかり。

ウェストチェスター卓球センターのオーナーであるウィル・ショーツ氏は、「ニューヨークのメトロ地域にライブスポーツが戻ってきたことは喜ばしいことです。今後も多くのことを期待しています」と語っている。

T2ダイヤモンドの独自ルールでエンタメ要素が強く取り入れられた「THURSDAY NIGHT LIVE :T2 CHALLENGE」。アメリカ卓球界も新たに動き出している。

第1戦詳細スコア

〇チャン・カイ 4-3 Tom Feng
10-11/11-9/4-11/9-11/5-2/5-4/5-4

文:ラリーズ編集部

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