仏とオンライン商談会 五島列島酒造など15蔵元 焼酎の販路拡大へ

オンライン商談会で画像を示しながら商品の説明をする三崎社長

 九州経済産業局などは、九州特産の焼酎の販路拡大に向け、蔵元とフランスの飲食店などの仕入れ担当者によるオンライン商談会を7月27~31日に開いた。長崎県から五島列島酒造(五島市)が参加し、五島の魅力や島の原料で製造した焼酎の良さをアピールした。
 新型コロナウイルス感染拡大で飲食店向けの出荷が減るなど焼酎業界が厳しい状況にある中、海外への販路拡大を支援しようと、フランスで日本酒のコンクールを主催する団体と連携して初めて実施した。公募を経て九州の15蔵元と、フランス側からは8社が参加した。
 五島列島酒造はレストラン2店、インターネット酒類販売会社1社と商談。三崎清一郎社長が五島の景色、サツマイモなどの原料、製造工程、焼酎の味わいなどについて画像や動画を使って説明し、仕入れ担当者側は事前に送られた焼酎を試飲しながら耳を傾けた。三崎社長は「オンライン商談会は初めてだったが、島の魅力や島で取れる原料の良さを伝えることができた。次につながる感触は得られた」と話した。
 同局などは7月、オンラインの蔵元見学や試飲会も事業者向けに開催した。来年1~3月にも同様の取り組みを予定している。

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