【新型コロナ】濃厚接触者以外もPCR検査 「高リスク場所」で県実施へ

神奈川県庁

 神奈川県は3日、新型コロナウイルス感染症対策を巡り、PCR検査などを拡充する方針を示した。感染拡大を早期に封じ込めるため、感染リスクが高い場所や人については濃厚接触者以外にも対象を拡大する集中検査を行う。同日の県議会厚生常任委員会で報告した。

 集中検査では、これまでの発生事例を踏まえ、医療機関・福祉施設、学校・幼稚園・保育所のほか、「市中クラスター(感染者集団)連鎖が生じやすい場所」については濃厚接触者だけでなく、同施設の利用者やスタッフなどにも検査を実施する。クラスター連鎖が生じやすい場所は、接待を伴う飲食店や劇場・ライブハウスなどで、訪問型検体採取による検査を行う。

 県によると、県内の検査能力は1日約4210件(県・市衛生研究所約700件、民間検査機関約2420件、医療機関など約1090件)。さらに拡充するため、短時間で多くの検体検査が可能なスマートアンプ法を活用したアタッシェケース型検査機器の普及を進めている。

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