佐世保、相浦署の統合 相浦地区自治協が容認

 佐世保署と相浦署を統合し、佐世保市中心部に新しい警察署を設置する県警の方針を巡り、相浦地区自治協議会が統合を容認することが3日、分かった。一方で、相浦署の施設を使って安全や防犯のために活用するよう県警に要望する。
 県警は人口減少や捜査力の集約などを理由に、おおむね10年以内に、同市花園町の旧市民会館敷地に新たな警察署を設置できないか検討している。5月以降、管轄地区の住民らに方針を説明した。
 同協議会は43町内会が加盟。7月下旬に会合を開き県警の方針に対する賛否を確認した。相浦署が統合すれば地域から警察署がなくなることになるが、町内会の大半が統合を容認。協議会としても県警の方針に同意する方向性を固めた。
 一方、統合後も交通事故や犯罪を抑止する体制を維持するため、相浦署の施設を活用してほしいという声もある。同協議会は、今月下旬に周辺地区と協議し、県警への要望について話し合う予定。
 同協議会の山口久雄会長は「社会情勢を考えると、統合はやむを得ないという方向となった。県警には相浦署を大型交番にするなどの対応を求めたい」と話している。

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