ロシアが開発するコロナワクチンは安全なのか?治験データの情報全くなし、10月から接種開始って大丈夫?専門医「日本では使えません!」(とくダネ!)

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10月(2020年)に接種開始するという、ロシアのガマレヤ研究センターが開発するワクチンが注目されている。第2段階の臨床試験が間もなく終わるところだが、その後すぐに承認し第3段階の臨床試験は平行して行っていくという。

昭和大学医学部客員教授の二木芳人医師によると、このワクチンはウイルスベクターワクチンと呼ばれるもので、風邪の原因となる比較的弱いウイルスに、新型コロナの情報を組み込んで開発されている。新しい手法で副作用が多いのが問題だというが、治験のデータなどの情報が全く示されていないことから、二木医師は安全性に疑問を抱いている。

「おそらくロシア国内のみの承認になるのではないでしょうか。万が一日本に入ってくる場合には治験データも必要ですし、日本で改めてきちんとした試験をして有効性・安全性を確認する必要があります」と二木医師は言う。

米・ファイザー社ワクチンも「来年6月の供給は難しい」

日本は米・ファイザー社のワクチン開発が成功した場合、2021年6月末までに6000万人分の供給を受けることで基本合意しているが、これにも日本での安全性・有効性の確認の必要があるため「6月までの供給は難しい」と二木医師は指摘する。

二木医師は「おそらく500億、600億円というかなりの額を支払う約束をしていると思うが、その辺も慎重にしていただきたい。2009年の新型インフルエンザの時には慌てて海外からワクチンを輸入しましたが、安全性を恐れて、ほとんど使われなかったんです」と話す。この時は結局、残った在庫は途上国に寄付したというが、「先進国が独占している」と批判が上がった。

司会の小倉智昭「お金を出したところが優先されるのでしょうから、全ての人が平等にってわけにはなかなかいきませんよね。開発研究費だってべらぼうにかかるわけだからね」

三浦瑠麗(国際政治学者)「先進国の豊かな高齢者を守るために途上国の子どもたちが数十万単位で亡くなるという見込みが示されています。それは仕方のないことだけど、そこにある不正義はちゃんと見ておかないと」