外車の新車で200万円以内! これならイケるぞ! お手頃輸入コンパクト3選【外車のススメ】

フォルクスワーゲン up!/フィアット 500/ルノー トゥインゴ,

最近、国産の新車って価格が高いよねとお嘆きのアナタに

トヨタ ヤリス

最近、国産の新車って価格が高いよね、と感じる人は多いかもしれません。小型コンパクトカーのトヨタ ヤリスを見ると、装備充実の売れ筋グレードでは本体価格175.6万円に達します。軽自動車に至っては200万円近く、もしくはそれを超えることも珍しくないのです。もちろん、価格に見合うだけの安全装備を誇り、燃費も優れていることを考えるべきですが、絶対的な金額では「高いなあ」という感じは否めません。

その一方で、国産車よりも価格帯が上がる輸入車でも、思いのほか手に届きやすいクルマがいくつかあります。そこで今回は、コンパクトカーに的を絞り、車両本体が「ほぼ200万円」の輸入車を3台チョイスしてみました。

ベーシックカーながらも高い実力を誇る「フォルクスワーゲン up!」

欧州では2011年から、日本では翌年から販売がスタートしたフォルクスワーゲンの1リッタークラスコンパクトカーが「up!(アップ)」です。

3.5m台という小さな車体、1tを切るという軽さを誇りつつ、ユーロNCAPという欧州の厳しい安全テストで、最高点となる五つ星を得る高い安全性を実現。余計な要素をそぎ落とした、飽きの来ないシンプルなデザインの内外装は、機能美をも感じさせ、登場後9年を経た今なお魅力的です。

フォルクスワーゲンのエントリーモデルですが快適装備は充実。シティエマージェンシーブレーキ(低速域追突回避・軽減ブレーキ)も標準装備しています。

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バリエーションは「move up!」「hi up!」そしてSUV風の「cross up!」があります。

アルミホイールやクルーズコントロール、パークディスタンスアシストなどを備え、価格と装備のバランスに優れた「hi up!」の車両本体価格は202.2万円です。さらにシンプルな装いの「move up!」では2ドアが167.3万円、4ドアでは187.5万円ですので、総額200万円前後で狙うこともできます(価格はいずれも税込)。

カワイイは正義! モダン・クラシックで高い人気をキープする「フィアット 500」

「フィアット 500(チンクエチェント)」は、1957年に誕生したイタリアを代表する “国民車”、「ヌォーヴァ500」を現代流に蘇らせたファッショナブル&スタイリッシュな小型コンパクトカーです。

気が付けばデビューから10年が経過しましたが、細部まで作り込まれたイタリアン・デザインはまったく古さを感じさせません。他に類のないカワイイクルマとして、今なお高い人気を誇っています。カラフルなボディカラー、インテリアの色使いやオシャレなマテリアルのチョイスも、ハレの気分を盛り立ててくれます。

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日本での2020年7月現在のバリエーションは、フィアットでは長年にわたって使用されている直4のパワーユニット「FIREエンジン」を積む「1.2 Pop」、2気筒875cc+ターボの「ツインエア」エンジンを搭載する「1.2 TwinAir Pop」、上級版の「1.2 TwinAir Lounge」の3種類があり、「1.2 Pop」の車両本体価格はまさにちょうど200万円(税込)。

1.2Popはエントリーグレードですが、一通りの快適な装備を完備し、ABS+EBD

(アンチロックブレーキシステム+エレクトロニックブレーキフォースディストリビューター)、ESC(エレクトロニックスタビリティコントロール)など、数多くのセーフティ・エクイップメントも搭載しています。

ルノー 新型トゥインゴ 2019年8月マイナーチェンジ

狭い道でもキビキビ! かつ遠乗りもラクラクな「ルノー トゥインゴ」

ワンモーションフォルム、豊富なシートアレンジで小型車の世界に大きな衝撃を与えた初代「ルノー トゥインゴ」。それから20余年が過ぎた2014年に発表され、2016年から日本での発売が始まった3代目トゥインゴでは、それまでの前輪駆動(FF)からエンジンを車体後端に置いたリアエンジン車(RR)に大変身。ドアも4枚に増えて利便性も大きく向上しました。

外観は、往年のルノーの名車「5(サンク)」を強く意識したデザインに。全長3.5mという小さなクルマですが、RR の採用によって得られた長いホイールベースにより、広い室内空間を実現しました。さらにRRは日本の軽自動車並みの4.3mという最小回転半径も達成しており、街中での取り回し性は抜群です。

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内装はチープ・シックという言葉がピッタリ。素材感を活かし、モダンかつかわいらしく、そしてシンプルにまとまっています。そして座り心地の良いシートと優れた直進安定性で遠出もラクラクです。

バリエーションは897cc直3+ターボエンジンに電子制御6速AT(6EDC)を組み合わせた「EDC」、大きく開くキャンバストップを設けた「EDC Canvas Top」そしてノンターボ997cc直3エンジン+5速マニュアルで思い通りに走れる「S」の3種類。

この中でバランスが良い量販グレードが「EDC」で、車両本体価格は201.5万円です。「S」なら本体が179万円なので、コミコミで200万ちょっとでルノー トゥインゴに乗ることができます。

輸入車もぜひ選択候補に入れてみて!

たしかに輸入車は、装備面やシートアレンジなどを考えると、玉手箱のように装備を満載した同価格帯の国産車よりも、相対的に割高なのは否めません。でも、近場から遠距離までどんなシチュエーションもこなすオールマイティさ、オシャレな雰囲気は輸入車ならではの得難い魅力です。

200万円前後で新車が欲しい、と思ったら、輸入車もぜひ選択候補に入れてみてくださいね。

[筆者:遠藤 イヅル]

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