IMSA:コロナ感染率の上昇でグレン、ライムロック戦が中止に。再改訂版カレンダー発表

 ウェザーテック・スポーツカー選手権を運営するIMSA国際モータースポーツ協会は8月1日、2020年シーズンに予定されていたワトキンスグレン、ライムロック・パークでの両イベントがキャンセルされたことを確認し、代替イベントを含めた新しいスケジュールを発表した。

 シーズン中盤のロングディスタンスレースとして知られる“ザ・グレン”ことワトキンスグレン6時間レースは、開催週はそのままに舞台がミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタに移動する。

 また、GTル・マン(GTLM)とGTデイトナ(GTD)の2クラスのみで行われるライムロック・パークでのイベントは、9月11~12日から約1カ月遅れの10月9~10日へと開催日が変更され、同週末にNASCARが行われるシャーロット・モータースピードウェイの“ローバル”でレースが実施されることになった。

 これらのカレンダー変更はアメリカ国内で新型コロナウイルス(COVID-19)の感染率が上昇しているなか、グレンがあるニューヨーク州とライムロックのコネチカット州が、同国の大多数の州から到着した人々に対して14日間の検疫期間を義務付けていることがその理由に挙げられている。

「IMSAのすべての関係者を代表して、この週末のイベント開催に対応してくれたミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタに感謝している」と語るのは、IMSAのジョン・ドゥーナン代表。

「もちろん、レイバーデー(労働者の日、9月7日)のウイークエンドに、予定どおりワトキンスグレンに行くことができればそれに越したことはなかったが、2021年にふたたびグレンとフィンガー・レイクス地域に戻ってくることを楽しみにしている」

 同じトラックにおいて、ふたつの“IMSAミシュラン・エンデュランスカップ”を連続して開催することは「前例のない時代の最新の例となる」とドゥーナンが語るように、グレンの代替戦となる第5戦ロード・アトランタは6時間レースとなる予定だ。

 一方、シャーロットでのGTレースは2時間40分のフルレースフォーマットではなく、100分間のスプリント形式で実施されることが決まった。

■新型コロナの影響で、さらなるスケジュール修正の可能性も

 Sportscar365は、COVID-19感染率が最近急増しているなかで追加のスケジュール変更が予想され、10月30日~11月1日にかけて行われるウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカでのイベントが脅威に晒されていることを理解している。

 これに関連してIMSAは「州および地域のCOVID-19ガイドラインを引き続き監視しており、今後数週間のうちに追加のスケジュール修正が適切に行われる可能性がある」との声明を発している。

2019年IMSA第8戦ライムロック・パーク スタートシーン

■IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権 2020年改訂スケジュール(8月1日版)

Round Date Circuit Format Class

1 1月25~26日 デイトナ 24時間 DPi, LMP2, GTLM, GTD

2 7月3~4日 デイトナ 2時間40分 DPi, GTLM, GTD

3 7月17~18日 セブリング 2時間40分 DPi, LMP2, GTLM, GTD

4 7月31~8月2日 ロード・アメリカ 2時間40分 DPi, LMP2, GTLM, GTD

5 8月21~23日 バージニア 2時間40分 GTLM, GTD

6 9月3~6日 ロード・アトランタ 6時間 DPi, LMP2, GTLM, GTD

7 9月25~27日 ミド・オハイオ 2時間40分 DPi, GTLM, GTD

8 10月9~10日 シャーロット・モータースピードウェイ 1時間40分 GTLM, GTD

9 10月14~17日 ロード・アトランタ 10時間 DPi, LMP2, GTLM, GTD

10 10月30~11月1日 ラグナ・セカ 2時間40分 DPi, LMP2, GTLM, GTD

11 11月11~14日 セブリング 12時間 DPi, LMP2, GTLM, GTD

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