【タイ】バンプー、ベトナムの風力発電所を買収へ[公益]

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バンプーが買収するベトナムのエル・ウインド・ムイディン風力発電所=ベトナム・ニントゥアン省(同社提供)

タイの石炭開発会社バンプーは3日、ベトナムの風力発電所を買収すると発表した。同社は再生可能エネルギー事業で総出力を現在の81万4,000キロワット(kW)から2025年までに610万kWまで拡大させることを目指しており、今回の買収は目標達成に向けた投資の一環としている。

バンプーは、傘下の再生可能エネルギー開発会社バンプーネクストが出資するBREシンガポールを通じて、ベトナム中南部ニントゥアン省のエル・ウインド・ムイディン風力発電所を買収する。買収額は約6,600万米ドル(約70億円)。

同発電所は出力3万7,600kWで、昨年4月に商業運転を開始した。ドイツの風力発電機大手エネルコン製の風力タービン16基からなる。バンプーは同発電所の買収に先立ち、エネルコンと20年のパートナー契約を締結し、国営ベトナム電力グループ(EVN)と買い取り価格1kW時当たり8.5米セント、買い取り期間20年の電力売買契約(PPA)を結んでいる。

バンプーの広報担当者はNNAに対して、「エル・ウインド・ムイディン風力発電所の昨年4~12月の収益を基に試算すると、年200万米ドル程度のEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)が見込める」とコメント。ただ、買収から1年目は準備期間と捉えているため、見込み通りにはいかない可能性があるとした。

■越南部にも風力発電所を建設

バンプーネクストはこれまでに、中国、日本、台湾、ベトナムで風力発電所と太陽光発電所を取得している。ベトナムでは、南部ソクチャン省でも風力発電所の建設を進めている。

バンプーの広報担当者によると、ソクチャン省の風力発電所の出力は最終的に8万kWになる予定で、工期を3期に分けて建設を進める。現在、第1期(出力3万kW)の工事を進めており、進捗(しんちょく)率は15%という。第2期と第3期(出力計5万kW)については、事業化調査を進めている。