逗子・斜面崩落、3月にも応急工事 工事費協議「本来は所有者負担」

ブルーシートがかけられた事故現場の斜面=2月12日、逗子市池子

 神奈川県逗子市池子で斜面が崩落し、市内在住の県立高校3年の女子生徒(18)が死亡した事故を受け、同市の桐ケ谷覚市長は20日の市議会全員協議会で、3月上旬にも現場斜面の応急工事に着手する方針を表明した。

 市は工事費用について「民有地のため、本来は所有者が全額負担と考えている。工事と並行して具体的な協議を進めたい」と説明し、今後マンション管理組合と話し合いを進める考えだ。

 今月5日に崩落した斜面は、斜面上に立つマンション管理組合の所有地にあり、崩れた斜面下の市道は通行止めが2週間以上続いている。市はこれまでも早期の通行再開と市民の安全確保に向けて、管理組合の承諾を得た上で、費用負担などの交渉に先行して応急工事に着手したい方針を示していた。

 数千万円が見込まれる応急工事費用が固まり次第、開会中の市議会第1回定例会に、2019年度補正予算案として追加提案する。

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