長崎駅前に高架デッキ 官民の検討会議が基本計画 国道上 動く歩道でバス停と連結

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長崎駅周辺地区の整備イメージ

 JR長崎駅周辺や松が枝地区の交通機能を考える「長崎市中心部の交通結節等検討会議」は4日、駅前再開発などの指針となる基本計画を公表した。同駅周辺の国道上に高架デッキを設置する構想で、駅側と県営バスターミナルを動く歩道で結んで回遊性を向上し、駅前に分散しているバス停の集約を図る。
 同計画をベースに事業主体をどこが担うかなどの調整を進め、2021年度中に具体的な事業計画をまとめる方針。
 3月に完成した新たな長崎駅舎は、旧駅舎より約150メートル西側に移転。現行の路線バスの停留所や路面電車駅との距離が遠くなり、乗り継ぎが不便になった。また、駅前には路線バスの停留所が分散していることも課題となっている。
 基本計画では、現在の駅前高架広場を撤去して、国道202号上に新たに高架デッキを設置。動く歩道を整備して歩行者の移動を支援し、エスカレーターやエレベーターも設置する。駅と高架で結ぶ大黒町側に中長距離バス用のターミナルを再整備し、デッキ周辺に路線バス停を集約。高架デッキを駅方向に延伸するかどうかは、今後の検討課題とした。
 松が枝周辺地区については、25年度に完成予定の松が枝埠頭(ふとう)の2バース化に合わせ、路面電車の延伸や長崎駅方面への直通運行を目指す。長崎港ターミナルがある大波止地区は、長崎駅とを結ぶバスルートの整備や歩行者の回遊ルートを検討するとした。
 同検討会議の委員は県、市、交通事業者などの関係者ら22人で構成。昨年8月から複数の構想案を基に議論を重ね、今年6月に駅利用者約500人から意見を収集。高架デッキ構想が「コストが低い」「バリアフリーに配慮」などの理由で支持を集めていた。