平戸・生月の崖崩れ 専門家が視察 安全対策助言

崖崩れの状況について説明を受ける専門家ら=平戸市

 7月の大雨により平戸市主師町の県道沿いで大規模な崖崩れが発生したことを受け、長崎大や国交省などの専門家が4日、現場を調査し、県に安全対策などを助言した。
 崖崩れは7月24日に発生。長さ110メートル、高さ80メートルに渡って崩落。付近には市中心部と生月島を結ぶ唯一の県道があり、午前6時~午後8時は片側通行、そのほかの時間帯は全面通行止めに規制している。
 県が専門家に調査を要請。長崎大大学院工学研究科の蒋宇静教授や国交省などの専門家3人が現地に出向き、斜面に岩石が残る状況などを視察した。
 調査後、専門家3人は佐世保市内で県土木部の奥田秀樹部長らに報告。斜面の岩石は大きく、「不安定さがある」と指摘した上で、通行規制の解除は現場の監視体制を十分に整えて判断するべきと助言した。
 奥田部長は「助言を参考に対策を検討していく」と述べた。

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