幻の県道「高舘-沖揚平」 来年のため整備/コロナで今年はハイク中止 黒石の住民ら点検

©株式会社東奥日報社

「幻の県道」に6年前に建てた標柱は、何本もクマに壊されていた

 青森県黒石市六郷地区の住民組織・六郷地区振興協議会(鎌田誠二会長)は7月29日、地元の同市高舘と、八甲田に近い沖揚平地区を結ぶ山間部の未舗装路「幻の県道」の整備作業を行った。昨年まで33回開いてきた「幻の県道ハイキング」(6月)は新型コロナウイルスの影響で中止となったが、今後の開催に向けルートの維持・整備に励んだ。

 整備作業は例年より約2カ月遅い実施となった。地元住民と県から派遣された作業員の計約20人が二手に分かれて約15キロのルートをおよそ半分ずつ担当。半日がかりで道の状況を点検したり、草刈りや倒木撤去などをした。

 里に近い法峠(ほうとうげ)寺側から上った10人のグループは、刈り払い機やチェーンソー、かま、のこぎりなどを装備し、草刈りなどをしながら進んだ。約500メートルおきに設置している標柱は、クマに壊されたものが何本も。オートバイに荒らされて深いわだちができた場所もあり、参加者からは「道を壊すような走り方はやめて」との声も上がった。

 また、沖揚平側から下ってきたグループによると、倒木が多く除去に手間がかかったという。

 鎌田会長は「ハイキング中止は残念だったが、若い人たちから今後のためにも整備しようと声が上がり、今回実施した。コロナが収束すれば、紅葉の時期に何かできないか検討したい」と話した。