小林ハルさんの気高さに心打たれ 映画「瞽女」、ゆかりの胎内で特別上映

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 最後の瞽女(ごぜ)と呼ばれた新潟県三条市出身の小林ハルさんを題材にした映画「瞽女 GOZE」の特別上映会が2日、ハルさんが晩年を過ごし、映画のロケ地にもなった胎内市内で開かれた=写真=。壮絶な人生を力強く生きるハルさんの姿に、来場者のすすり泣く声がやまなかった。

 作品は、母と子の愛情をテーマに、視覚障害や厳しい修行を乗り越えようと必死に生きるハルさんを描く。胎内市では、昨年11月に奥胎内にあるブナの巨樹の前などで撮影が行われた。

 上映会は市産業文化会館であり、市民ら約200人が来場。心を鬼にしてハルさんをしつける母親や、懸命に生き抜こうとするハルさんの姿に、多くの人が涙を流していた。

 上映後、撮影時にロケ地を案内した地元山岳会の男性(77)は、胎内市内で撮影されたシーンに「奥胎内の自然の奥深さと、ハルさんの人生を重ね合わせているようで、美しかった」とため息。「何度も胸が詰まったが、ハルさんの人間性に感銘を受けるとともに、勇気づけられた」と語った。

 映画は8日から、県内の6館で先行上映される。