県内5人感染 大村工高バレー部顧問も 計140人に

写真はイメージ

 長崎県と長崎市は5日、長崎、大村、諫早3市で新型コロナウイルス感染者が新たに計5人確認されたと発表した。県教委によると、このうち1人は県立大村工業高の30代男性教員で男子バレーボール部の顧問。県内の感染者は計140人になった。
 5人の内訳は ▽長崎市2人(20代、50代) ▽大村市2人(20代、30代) ▽諫早市1人(20代)。いずれも軽症か症状なし。
 男性教員は7月31日から3日まで、バレー部の生徒18人と別の教員1人と一緒に愛媛県に遠征。マイクロバスとフェリーを利用した。他の4校との強化合宿の後、男性教員は3日にマイクロバスを運転して戻る途中に倦怠(けんたい)感を覚え、学校到着後に発熱し味覚がないことが判明。翌4日に陽性が確認された。生徒と別の教員は3日から自宅や校内の宿泊施設に待機、検査をする。体調不良を訴えている人はいないという。
 県教委は、県が7月31日に感染拡大地域への不要不急の訪問を自粛するよう呼び掛けたことを受け、4日から県外での部活動の試合や練習を自粛するよう県立校に要請。池松誠二教育長は7月31日時点で愛媛県は自粛対象地域に入っていなかったとして「教育活動と感染予防の両立を考えた時、遠征を中止するかどうかは難しい判断だったと思う。体育館の換気など感染対策は徹底されていたと聞いているが、感染者が発生してしまった。改めて対策徹底を呼び掛けたい」と話した。
 複数の感染者が飲食した諫早市のスナック「プレシャス」について県の中田勝己福祉保健部長は記者会見で「先日、一般的な店舗の感染防止策の不備のケースとして手指消毒や検温の不備などを挙げたが、プレシャスはアルコールでテーブルや手指を消毒していたと聞いている。SNSでプレシャスが感染源のように広まっており、関係者におわびしたい」と釈明した。

© 株式会社長崎新聞社