感染者100人に 新クラスターも 岡山県内で新たに7人発表

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 岡山県内で5日、新型コロナウイルスの感染者が新たに7人発表され、再陽性1人を除いた累計で100人となった。クラスター(感染者集団)がいずれも岡山市内のキャバクラなど飲食店で計3例発生、7月以降に感染者が急増しており、さらなる感染拡大に予断を許さない状況だ。

 県内初の感染者が確認された3月22日から4カ月半。厚生労働省によると、中四国地方で累計感染者数が100人以上は広島県(5日現在で382人)に次いで2例目となった。

 岡山県内では最初の流行が5月にかけてあり、計24人の感染が確認された。その後43日間は新規の感染者が出なかったものの、6月24日に県による外出自粛要請の緩和(5月7日)後で初となる1人の感染が明らかになり、7月に入ってからは「夜の街」でクラスターが続発し、若者を中心に急拡大している。

 今月も増え続け、5日は岡山市が4人、倉敷市が3人の感染を発表した。このうち岡山市の2人は利用客の感染が判明している飲食店「月のあかり」(同市北区本町)の従業員で、市は県内3例目のクラスターと判断。7月23日に同店を利用した人は感染の恐れがあるとして、受診相談センター(086―803―1360)に連絡するよう求めている。倉敷市では3人のうち1人が医療従事者と判明した。

 伊原木隆太知事は「これまでにも増して感染拡大への警戒を強めなければならない状況にある。感染者が重症化したり、命を落としたりすることのないよう検査、医療体制の充実に取り組みたい」とのコメントを出した。

感染は県南都市部、若者中心に広がり

 岡山県で5日、新型コロナウイルスの累計感染者が100人となった。発生状況を見ると、県南部の都市部で若者を中心に広がっている実態がうかがえる。経路が不明で市中感染が疑われるケースは少ないとみられ、県や岡山市などは若者の出入りが多い「夜の街」を中心に感染拡大防止に全力を挙げている。

 全100人の内訳は男性57人、女性39人、非公表4人。岡山市での確認が73人と突出して多く、倉敷市11人、赤磐市と早島町が各3人、津山、高梁市が各2人と続いた。年代別では20代の40人が最も多く、全体を押し上げている。次いで40代16人、50代12人、30代11人、70代6人、60代5人、10代3人の順。

 感染の確認は6月が1人のみで拡大を抑えられていたが、7月に入って急増。この1カ月余りで75人に上り、3~5月の流行第1波(24人)の約3倍に上った。若者が多く出入りするキャバクラなど岡山市の飲食店3店でクラスター(感染者集団)が相次いで発生したことが影響している。

 感染経路を見ると、飲食を共にするなどした濃厚接触者や県外滞在中の感染が疑われるケースが目立つ。岡山市の大森雅夫市長は5日の記者会見で「油断できない状況だが、一定程度の感染ルートは追えている」との認識を示した。

 患者の症状は大半が軽症か無症状。5日午後6時現在の入院患者は29人だが、重症者はおらず、県が確保した感染者受け入れ病床(250病床)の利用率は11.6%となっている。軽症・無症状者の宿泊療養先として7月26日に運用を始めた「アパホテル岡山駅前」(同市北区下石井)は4人が利用している。