川崎市川崎区鈴木町に人は住んでいません【駅ぶら03】京浜急行125

ここから京急大師線鈴木町駅の【駅ぶら】開始です。上りホームから川崎大師方面を見ています。

同じく京急川崎方面。ホームの中程にそびえている大袈裟な架線柱が気になります。同じモノが東門前駅のホームにもあります。新しいモノではありません。これも京急さんに訊きたいことの一つです。単に筆者に鉄道の知識がないダケかもしれませんが。

駅名標。大師線開業時は殆どが併用軌道、言い換えれば路面電車でした。1928年(昭和3年)に京浜国道(現・国道15号線)の改修によって六郷橋駅(初代川崎駅)~大師駅(現・川崎大師駅)の区間が専用軌道化されます。これにともなって1929年(昭和4年)地元の要望で味の素前駅として開業しました。1944年(昭和19年)味の素の創業者鈴木三郎助さんに因んで鈴木町駅に改称。2010年(平成22年)老朽化した駅舎を改修。

川崎市川崎区の町別人口を見たら鈴木町は「0」でした。鈴木町に人は住んでいません。要は、味の素の工場(東京ドーム8個分の広大な面積!)と河川敷が鈴木町なのです。企業に由来する町名も納得です。京急さんのホームページでも鈴木町駅の利用者の8割以上が味の素関係者と書いてありました。

上りホームに改札口があります。

下りホーム1番線には構内踏切を使います。構内踏切から川崎大師方面。

こちらは京急川崎方面。踏切右側は味の素川崎工場の正門です。かつては工場への専用引き込み線もありました。

平日朝7:00~9:40の間だけ使われる下りホーム側の臨時改札口。実質的に味の素社員さん用です。

通常の改札口から出ました。駅名が表示されていませんぞ。

踏切の向こうは100%味の素川崎工場や関連会社、関連施設です。

南の方に歩いて駅を振り返ると駅名がこちら側に付いていました。確かにこの方が合理的です。

1つ目の信号を右折して川崎河港水門の方を目指します。右側に2015年(平成27年)にオープンした「味の素 うま味体験館」がありました。予約不要、月曜~土曜の平日、9:30~16:00に見学ができます。案内によればコースは3種類、所要時間90分というのでお土産に心惹かれましたが諦めます。【駅ぶら】撮影中の90分は長すぎます。(笑)

コロナ・ウィルス騒動の影響もあるのでしょう。2020年3月11日午後、来館者はいない様でした。

航空写真で見ると分かりますが、味の素の工場、外側はとても綺麗です。でもこれは食品系の工場には概ね該当することですし、味の素さんの場合はこの場所で1914年(大正3年)から生産していますからある程度は仕方無いですね。

以下、余談です。

明治生まれの祖父が味の素好きだったことを思い出しました。何にでも大量に振りかけていました。

一方、筆者の実家に味の素は常備されていません。関西人の母親が出汁にウルサイので、調味料を使わないのです。北海道から取り寄せたクソ高い昆布と高級鰹節でやってます。筆者はそれで育ったので調味料が些か苦手です。もちろん小中学校の給食で鍛えられているので基本的に何でもOKですよ。

でも自分で料理する時は、出汁が最優先ですね。安い昆布の切れっ端と鰹節パックで良いのです。京都の高級料理屋じゃありませんから。ただし味醂と薄口醬油は良いモノを使いましょう、これはアジを左右します。(笑)

【駅ぶら03】京浜急行126 は川崎河港水門に行きます。

(写真・記事/住田至朗)

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