新潟大、後期もオンライン授業 学生、教員からは不安の声

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 新型コロナウイルスの影響でオンライン授業をしている新潟大は5日までに、後期の授業も原則として「非対面」を継続する方針を決めた。学生から感染者が出たことや全国的な感染状況を踏まえた対応で、本年度いっぱいオンライン授業が行われることになる。

 ただし、実験や実習など対面でなければ行えない授業については前期同様、感染拡大に配慮した上で実施する。その際も「対面の回数は必要最小限にとどめる」(教務課)としている。

 県内の国立大では、長岡技術科学大と上越教育大も現在、原則としてオンラインで授業をしている。技科大は9月以降、来日できない留学生や履修者が多い科目を除き、対面授業を再開する。上教大は「検討中」としている。

 大学の授業に関し、首都圏などの一部大学では、実験や実習を含め例外なくオンライン授業しか行っていない大学があるとし、萩生田光一文部科学相が対面式との併用を促している。

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 新潟大がオンライン授業を原則、秋以降も継続すると決めたことを受け、学生からは5日、「授業内容が身に付いているのか分からない」と不安の声が聞こえた。学習への影響に加え、学生の精神面について懸念する教員もいた。

 「後期は対面授業を楽しみにしていたので本当に残念だ」。創生学部1年の男子学生(20)はショックを隠しきれない。前期は初回の授業を除き、全てオンライン対応だった。「非対面では気持ちが入らず、先生に質問もしにくい。知識が身に付いているか分からない。オンラインが1年間も続くと、対面授業に順応できるかという不安もある」と語る。

 工学部3年の男子学生(20)は「試行錯誤しつつ実験を進めることで学べることは多い。だが、今は先生の実験映像を見てリポートを出すだけ。知識が体に染みついている感じがしない」と話す。就職活動にも影響が出ているといい、「インターンシップも自粛するつもりだ。オンライン説明会で就職活動の対策をしている」と話した。

 新大は実習や実験など一部授業では対面を認めるとする。ただ、法学部のある教授は「対面をどの程度認めるのか。ゼミ形式の議論は顔を合わせた方が教育効果が高いが、大学当局がどのように判断するか気掛かりだ」と不安を口にする。

 経済科学部の准教授の一人は学生の精神面を心配する。「特に1年生はつながりができていない。先月対面で話をする機会を設けたら、とてもうれしそうだった」と振り返る。「教員も、学生個々の状況を把握しようと努めているが、なかなか難しい」と明かした。