大阪知事ら使用推奨 うがい薬の品切れ相次ぐ/青森県内ドラッグストアなど/医師処方分の不足懸念

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ポビドンヨード入りうがい薬が品切れとなり、張り紙をした薬局。再入荷の見通しが立たないため、棚には既に別の商品を置いている=4日午後、青森市緑のライフステーションオキダテ

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大阪府の吉村洋文知事と松井一郎大阪市長が市販のうがい薬を示して発熱症状のある人らにうがいを呼び掛け、全国の店頭から商品が消える事態となっている。青森県でもドラッグストアや薬局で品切れが相次ぎ、入荷の見通しが立たない状態となっており、関係者がやきもきしている。医師の処方でうがい薬を服用する人もおり、必要な人に行き渡らなくなるのでは-と懸念する声もある。

 ドラッグストア「ハッピー・ドラッグ」を展開する丸大サクラヰ薬局(青森市)によると、吉村知事らが会見で示した「ポビドンヨード」を含むうがい薬は、新型コロナの感染が拡大した春ごろから慢性的な品薄状態が続いている。

 吉村知事らが会見した4日午後以降は、これに輪をかける形で問い合わせが急増。5日までに県内75店舗(調剤含む)のほぼ全てで売り切れになったという。

 同社の工藤正泰(まさひろ)商品部長は「現時点で店頭での混乱などはないが、メーカー側の製造が追いついていないイメージ。当面は品薄が続くのではないか」と見通しを話す。

 青森市のサンロード青森内にある「ライフステーションオキダテ」では、「うがい薬は品切れ中です」と掲示。買い物に来た50代の専業主婦は「テレビで見たが、予防効果が確かではないようなので、焦って買おうとは思わない」と語った。

 弘前市内に2店舗を持つ菊池薬店の菊池清長(きよたけ)社長によると、同市土手町の菊池薬局では、わずかな在庫が報道後すぐに売り切れた。

 菊池社長は「顔見知りの客が8~9割なので、店員に怒鳴るとかのトラブルはない」と話した上で、うがい薬の需要の急増に対しては「どれくらい効果があるかまだ分からない」と静観の構えを示した。

 一方、消費者への影響を懸念する声も。八戸市の中心街にある「クスリの大学堂」の藤川直樹店長は「マスクやトイレットペーパーが品切れした時と同じような状況になるのでは。医師の処方でうがい薬を使っている人もいるので、そういう人に行き渡らなくなるのではと心配」と話した。