キリシタン遺産・中江ノ島を清掃 平戸市職員ら、登録後初

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岩場の漂着ごみを拾い集める平戸市職員ら=平戸市、中江ノ島

 世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つで、かくれキリシタンの聖地、平戸市の中江ノ島で7月31日、市職員らが清掃活動を行った。
 無人島の同島は生月島の東、約3キロの沖合にあり、江戸時代に多くのキリシタンが処刑された。キリスト教信仰が禁じられた、禁教期の信仰形態を受け継ぐ生月島のかくれキリシタンは今も、島の岩から染み出る聖水の「お水」を採取に訪れている。周囲約1キロ。ほぼ断崖に囲まれており、一般の上陸は難しい。
 清掃は島の環境と景観を守るのが狙いで世界文化遺産登録後初めて。この日は地元、舘浦漁協の協力で同市職員ら約10人が上陸。断崖から続く狭い岩場に漂着したペットボトルや発泡スチロールなど90リットルのごみ袋で10袋分、拾い集めた。
 同市文化交流課の今村達也課長は「新型コロナウイルス感染症の影響で、ボランティアとの協働は控えた。今後も島の環境美化に取り組み、経過観察を続ける」と話した。