平和首長会議 核なき世界へ若者交流 16カ国、オンライン討論会

オンラインで交流を深めた長崎や広島、世界の若者ら

 核兵器のない世界を目指す非政府組織(NGO)平和首長会議は4日、長崎、広島を含む16カ国30都市の若者によるオンライン討論会「平和教育ウェビナー」を開いた。
 ウェビナーはウェブとセミナーの造語。新型コロナウイルスの影響で会議の総会は来年に延期となったが、予定していた若者の交流をウェブ上で開いた。
 会議では日本、フランス、英国、ロシア、ブラジルの若者計7人が平和活動を紹介し合った。長崎から参加した「ナガサキ・ユース代表団」の高見すなおさん(20)=長崎大3年=は、核拡散防止条約(NPT)加盟国とオンラインで意見交換したことなどを発表。核問題について一人一人が自分事として考えてもらいたいとの願いを込めて「誰もが被爆者になり得るし、誰もが他者を被爆者にしてしまうかもしれない」とメッセージを伝えた。
 長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA=レクナ)の中村桂子准教授は核兵器を巡る世界情勢について講演した。

 


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