まつり中止も灯籠の伝統受け継ぐ 新潟・葛塚中生、来月体育祭で披露

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地域の人から灯籠作りのアドバイスを受ける葛塚中の生徒たち=新潟市北区

 新潟市北区で約260年続く葛塚まつりの伝統を受け継ごうと、葛塚中の3年生がまつりの名物である灯籠作りに取り組んでいる。今年の葛塚まつりは新型コロナウイルスの影響で中止が決まっているが、自作の灯籠を9月の体育祭で披露する。生徒たちは「大人が毎年作る灯籠に負けないものを作りたい」と、気持ちを込めている。

 葛塚まつりは、葛塚地区内の石動神社と稲荷神社の秋季例祭。各町内の灯籠をぶつけ合う押し合いが人気だ。今年は新型ウイルスの感染拡大防止を理由に中止されるが、地域の伝統をつなぎ、住民を元気づけられればと、総合学習の一環として3年生が灯籠作りに挑戦することにした。

 生徒は10人ずつ4グループに分かれ、竜やライオン、オオカミ、和風美人を題材に設定。7月中旬から放課後や昼休みも活用し、木材を切ったり、発泡スチロールと針金で顔や手足を作ったりしている。

 下旬には、葛塚まつりで灯籠の製作を担当する北区の自営業佐藤隆之さん(59)が、頑丈に作るために筋交いを入れることや、デザインの注意点などを生徒たちに助言。佐藤さんは「皆で一つのものを作るのが大事。まつりは地域の核であり、コミュニケーションのきっかけにもなる。次世代に伝わることは良いことだ」と話した。

 竜を作るグループの男子生徒(14)は「毎年、まつりで迫力ある押し合いを見ている。今年の中止は残念だが、伝統が途切れないよう、しっかりした灯籠を作りたい」と意気込んでいた。

 灯籠は、9月12日に同中で開く体育祭で地域の人たちにお披露目される。