今の流行は?気になる無垢材の人気ランキングと特徴を住宅監督が解説

©株式会社WAKUWAKU/リノベ不動産

こんにちは。住宅監督ライターのクマです。今回は床材について、住宅の現場監督をする中で独自の調査を行った人気ランキングについてお伝えしていきたいと思います。(統計に基づいて調査されたものではありません)

住まい作りの中で、床材選びは悩むことの一つ。他の人はどういうのを選んでいるんだろうと気になってしまいますね。

北欧スタイルが世界的に人気を集めている影響で日本ではオーク、ハードメイプルの人気が強く、また、最近は高級志向もありブラックウォールナットの人気も高まっています。

その中で今回は、気になる無垢材の人気ランキングをご紹介します。

トップ3はオーク、ブラックウォールナット、ハードメープル

ここ10年ほどの北欧スタイルの影響が大きく、トップ3の中にオーク、ハードメープルといったこのインテリアにマッチする床材がランクインしています。北欧スタイルの自然を取り込んだインテリアにとてもマッチする床材です。

ブラックウォールナットは高級志向の高まりとともに人気が再燃しました。濃い褐色の木肌が、高級インテリアをより一層引き立てる役割をしています。

不動の床材、オーク

北欧スタイルの象徴でもあるオークの床材が最も人気です。

オークが人気なのは北欧スタイルの象徴とも言える存在だから。北欧スタイルのシンプル&ナチュラルなインテリアには、明るくはっきりしとした木目のあるオーク材が欠かせません。日本以外でも、北欧スタイルが広まるにつれてオークの人気がより高まっています。

オークの木はヨーロッパやロシア、北米など広く分布しています。特にヨーロッパでは古くから床材や家具に使われています。日本にもオークの仲間があります。ナラの木に代表されるようなどんぐりの木です。

オークの木は硬く傷がつきにくいという特徴があり、床材に向いています。成長が遅いので、木目が詰まり収縮率や吸水性が低いのも床材に愛用される理由の一つです。

取れる量が多いのもポイント。成長は遅いですが、木自体はたくさん生えているので価格が比較的安いのも広く普及する要因です。

高級感のあるブラックウォールナット
世界で三大高級銘木の一つに数えられるのがブラックウォールナットです。

重厚感ある木肌が、ヨーロッパを中心に多くの人を惹きつけてきました。特に17世紀から18世紀中頃にかけては、ヨーロッパで一大ブームを巻き起こし大変人気がありました。アンティーク家具には良質のブラックウォールナットが使われています。

今でも人気のあるブラックウォールナットは、高級感を演出するのに欠かせない床材です。濃い褐色をした木肌は美しい艶があり、変化に富んだ縞模様の木目が美しさを引き立てます。ブラックウォールナットの魅力を最大限に引き出すための技術がオイルステイン塗装です。専用オイルを染み込ませることにより、木目が引き立ち、美しい艶のある木肌を見せてくれます。

淡い木目が人気のハードメープル

淡い木目が人気のメープルは北米を中心に分布しています。葉っぱがカナダの国旗になるほど、北米を象徴する樹木です。

ハードメープルは、シンプル&ナチュラルのインテリアを作りたいときにぴったりの床材です。シンプル&ナチュラルのインテリアを作るときのポイントは、先にナチュラルを作ること。ナチュラルなデザインの床材に、木目が薄く艶のある木肌が主調しすぎないハードメープルが選ばれる理由です。

ハードメープルの特徴は、緻密な木肌と絹のような透き通った見た目です。オークのようなはっきりとした木目を持ちません。木目は真っすぐ通っており、所々に鳥の小さな目があるような「バーズアイ」や縮み杢が現れます。この模様がハードメープルの透き通った木肌を変化させ、より美しい形を作ります。印刷技術が進歩した現代でも、再現が難しいハードメープル独特の木肌です。

次点の床材はブラックチェリー、アッシュ

惜しくもトップ3に入らなかった材種もあります。ブラックチェリーとアッシュです。

この二つも、先に紹介した3種類に劣らず人気のある材種です。どれを選ぶかは、その人次第というところでしょう。

経年変化が美しいブラックチェリー
ブラックチェリーは経年変化が劇的な木材です。紫外線にさらされると赤みが増し、一定レベルまでいくと落ち着きます。経年変化が落ち着いた木肌は褐色で美しい艶が特徴です。

ブラックチェリーはエレガントな落ち着いた部屋を作るのに最適です。経年変化で落ち着いた紅褐色に変化したブラックチェリーは、インテリアを上質にまとめるのに最適な色合いです。欧米のアンティーク調のインテリアなどに向いています。

ブラックチェリーは細く通った木目をしています。木肌は透き通ったような艶で、所々に縮み杢が現れます。木が成長する過程で生じた「ノット」や「ガムポケット(樹脂溜まり)」が、美しい木肌に変化をもたらします。

家具に人気のアッシュ(タモ)

アッシュは床材より家具に人気の材種です。日本ではタモと呼ばれます。

明るくはっきりとした木目が人気です。柔らかくはっきりとした木目が比較的密に纏まっているため、床材よりも目線が近い家具に多く使われます。

アッシュの特徴は、変化に富んだ木目にあります。木が成長する過程で曲がったりすることが多く、製材でその変化が表に現れます。木目が山のようになった「ピンノット」「ノット」。表皮を取り込んで変化が生まれる「バークポケット」。木が曲がることで生まれる木目の濃淡。これらが比較的小さく纏まっているので、床材より家具に向いた見た目が生まれます。

木は適度な硬さと粘りがあります。野球のバットにも使われることもあります。住まいの中では、特性を生かして階段の踏み板に使われることが多くあります。

まとめ

今回は、住まい作りの中で気になる無垢材の人気ランキングをご紹介しました。

住まい作りの中で、床材選びはとても悩みます。他の人はどういうのを選んでいるんだろうと気になってしまいますね。

流行を探ることは、住まい作りをする上で参考になります。たくさんある床材のなから自分の好きなものが見つかると良いですね。

*このランキングは独自調査によるもので、統計に基づいて調査されたものではないことをご理解ください。

参考資料
村山忠親『原色 木材大事典185種』誠文堂新光社