平和の願い込めキッズゲルニカ 爆心地公園そばに絵画11点

国内外の子どもたちが制作した「キッズゲルニカ」の作品群=長崎市、下の川

 国内外の子どもたちが平和への願いを込めて描いた大型絵画を飾る「平和の祈りキッズゲルニカinながさき~国際子ども平和壁画展」が6日、長崎市松山町の下の川(爆心地公園そば)で始まった。31日まで。
 同展は、同市で展開する平和発信イベント「長崎平和アートプロジェクト(ナヘア)」の一環で、長崎親善人形の会「瓊子の会」(山下昭子会長)が主催し、14年目。キッズゲルニカは、スペインの画家ピカソの反戦壁画「ゲルニカ」と同じ縦3.5メートル、横7.8メートルのキャンバスに、子どもたちが描く国際プロジェクト。
 今年は、同市内四つの放課後児童クラブ(学童保育)のほか、広島、福島、栃木の各県、米国、ネパールの子どもたちの作品11点を展示。マスク姿の子どもたちの似顔絵などに「コロナにまけない」というメッセージを添えたものや、稲佐山をバックに「平和のバトン」をつなぐ様子を描いたものなど自由な発想で表現した絵画が並ぶ。
 11点とは別に、県立長崎西高書道部がキッズゲルニカの作品として「世界平和」などと書いた作品は、8月9日の平和祈念式典の会場に掲示される。
 山下会長は「子どもたちが考えた平和を作品を見て知ってほしい」と話した。   

© 株式会社長崎新聞社