75年目の夏 未来へつなぐ平和への願い

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終戦から75年。戦争を知らない若い世代に平和な世界の大切さを伝えていく上で、原爆の被害など戦争体験を語り継ぐ人の存在は貴重になっています。市では、過去から学び、今を生きる私たちができることを考えていくため、さまざまな取り組みをしています。改めて平和について考えてみませんか。

市内には、広島や長崎で原爆の被害を受けた人が住んでいます。
本市では昭和59年に「核兵器廃絶平和都市」を宣言しました。みんなで世界の平和について考え、語り合う機会を持つことが大切です。

■過去を語り継ぐ
▽子どもたちに伝えたい思い
ー被爆当時のことを教えてください
8月6日の朝、私は自宅の近くで遊んでいました。突然強い光が差し、ドーンというものすごく大きな音と同時に、私の体は爆風で吹き飛ばされ、気を失いました。目覚めた時にはうす暗く、辺りがよく見えませんでしたが家々は倒壊し、火災も起きていました。手足にはガラスの破片が刺さり、体中が痛みましたが、家に帰りたい一心で自宅を探し回りました。
周囲の様子が一変し、家を探せずさまよっているところを知り合いに助けられました。この原爆で6人家族のうち、祖母と、勤労奉仕中だった女学校1年生の姉を亡くしました。姉の遺体は見つかりませんでした。

ー講話に込めている思いは
戦争や被爆の実情を知らない世代が大半となった今、被爆者の平均年齢は83歳を過ぎ、被爆の体験を伝える人が少なくなりました。私が被爆したのは幼い頃でしたが、少しの体験でも話すことは大切だという思いと、今伝えておかなければという使命感で活動しています。被爆の実情を伝える活動は、被爆者の大切な役割だと思っています。

ー講話を通して、特に何を学び取ってほしいですか
家族を亡くして感じた胸が詰まるような思いや、被爆の強烈な印象など、実際に体験した者でなければ分からない現実を伝えることで、戦争の悲惨さと、平和や命の大切さを分かってほしいと思っています。安心して勉強ができることは素晴らしいことであり、平和であればこそです。日常のちょっとしたことが争いのきっかけになることがありますが、力ではなく、話し合いで解決してほしいと願っています。

▽丸山 進さん(南区在住)
相模原原爆被災者の会(相友会)会長。5歳の時に広島の爆心地から約2kmの地点で被爆。市内の小・中学校などで被爆体験の講話をしている。

市では、今回お話を伺った丸山さんの体験を含め、記録した被爆体験を順次、市ホームページなどで公開していきます。

■現在を知る
◆広島市への派遣で感じたこと 平和大使の活動
市では、戦争や平和について考えるきっかけを作るため、小・中・義務教育学生を「相模原市平和大使」として広島市に派遣しています。平和大使は、被爆体験を伝える人々との交流や平和記念資料館の視察などを通して、平和への取り組みについて学び、その体験を市民の皆さんに報告しています。

▽伝えていきたい 平和の大切さ
広島では、現地で活動する団体の方から話を聞き、核兵器の恐ろしさだけではなく、原爆によって傷付いた心や体の被害が今もまだ続いているという事実を知りました。
広島から帰ってきてからも、お話を聞かせていただいた活動団体の皆さんが発信するメールマガジンを毎月母と読んでいます。広島で教えてもらった「原爆の記憶を伝え続けていくこと」「平和を守るためにはみんなで努力する必要があること」の大切さを、私も自分の周りから少しずつ広げていきたいです。
令和元年度平和大使
森 美花音さん(当時 星が丘小学校6年)

▽見て、聞いて、感じて、共に考えることで悲劇の風化を防ぎたい
広島でお話を伺ったことの中で最も印象に残っていることは、現地の方が語ってくださった「風化の事実」です。原爆はこんなにも甚大な被害をもたらしたにもかかわらず、時間の経過とともに人々から忘れられつつあることを感じ、この先も同じことが繰り返されてしまうのではないかと怖くなりました。より多くの人に「ヒロシマ」に足を運び、直接見て、聞いて、感じてもらいたいです。そして、平和な明日のために、これからを生きる私たちに何ができるのかを共に考える必要があることを、たくさんの人に伝えていきたいと思います。
元年度平和大使
田澤みなみさん(当時 相模台中学校3年)

■平和な未来へ
▽あなたも平和大使になろう! 平和がテーマのポスターを募集
平和への関心を持ってもらうため、「平和ポスターコンテスト」の作品を募集します。小学校の部と中学校の部で特に優れた作品の作者を、本市の平和大使として広島市に派遣します。
対象:市内在住・在学の小・中・義務教育学生
応募作品:平和な未来に向けた作品で、未発表のもの(1人1点)
規格:四つ切(54cm×38cm)の画用紙
申し込み:
・市立小・中・義務教育学校在学の人 8月25日までに各学校へ。
・それ以外の人 8月31日(消印有効)までに、直接か郵送で、国際課へ
〒252-5277 中央区中央2-11-15
電話042-707-1569
※新型コロナウイルス感染症の状況により、平和大使の派遣は中止する場合があります。
※詳しくは、市ホームページをご覧ください。

問い合わせ:国際課
電話042-707-1569

■平和を願って黙とうを
戦争により、多くの尊い命が失われました。世界の恒久平和を祈り、戦争犠牲者を追悼するために、1分間の黙とうをお願いします。

■市慰霊塔での戦没者の追悼
日時:8月15日(土)午前11時~午後0時30分
会場:市慰霊塔
※希望者は直接会場へ

■市慰霊塔への戦没者の合祀
日時:10月3日(土)
申し込み:8月31日までに、希望する遺族は戦没者の遺品などを持って直接、生活福祉課へ

問い合わせ:生活福祉課
電話042-851-3170