スポーティさと高級感を高めた「トップ・オブ・クラウン」
角が丸く、落ち着きと威厳のあるスタイリングと4ドアのハードトップが特徴の初代 クラウンマジェスタは、「威厳のある、荘厳な、堂々とした」を意味する「MAJESTIC」がその名の由来。
ボディは、9代目 クラウンよりも全長を100mm、全幅を50mm、そして、ホイールベースは50mm延長。それまでクラウンの伝統出会ったフレーム構造から、新開発のフルモノコックボディを採用し、スポーツセダンとしても知られるアリストとシャーシを共有する。
エンジンは、セルシオと共通の4.0リッター V8エンジンとクラウンにも採用された新開発の3.0リッター 直列6気筒エンジンを搭載。サスペンションに四輪ダブルウィッシュボーン式電子制御エアサスペンションとし、新開発の防振サブフレームと組み合わせ、上質な乗り心地を実現している。
クラウンとは日本人のための高級セダン
トヨタがクラウンマジェスタを開発した背景は、バブル時代に大ヒットした日産 初代シーマの「シーマ現象」による影響が大きい。それは、バブル末期であったとは言え、ユーザーの高級志向が一層高まっていたことを意味する。
また、7代目クラウンで有名になった「いつかはクラウン」というキャッチコピーのように、クラウンはトヨタが日本人のために作った高級セダン。1989年には当時北米向け高級ブランド“レクサス LS”として登場した初代セルシオとは違い、クラウンは日本の風土や環境、さらに日本人のための高級車だ。そのため、初代 クラウンマジェスタは「トップ・オブ・クラウン」として、日本のユーザーを一番に考えたクラウンブランドの最高峰なのである。
スペックや価格
■全長×全幅×全高:4,900mm×1,800mm×1,420mm
■エンジン
・4.0リッター V型8気筒 DOHC 260馬力
・3.0リッター 直列6気筒 DOHC 230馬力
■トランスミッション:4速AT
■駆動方式:FR/4WD
■販売期間:1991年~1995年
■価格:434万円~598万円(1991年式)
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