黒い雨判決、科学的知見と異なる

厚労相、広島県・市と控訴協議へ

©一般社団法人共同通信社

「黒い雨」訴訟で、全面勝訴と書かれた紙を掲げる弁護士と喜ぶ原告団ら=7月29日、広島地裁前

 加藤勝信厚生労働相は7日の閣議後記者会見で、「黒い雨」訴訟で原告全員を被爆者と認定した広島地裁判決について「これまでの最高裁判決や科学的知見に基づくわれわれの対応とは異なる厳しい内容」と述べた。控訴については、引き続き被告の広島県や広島市と協議するとした。

 控訴期限は12日。加藤氏は被爆75年となった6日、広島市内で被爆者と面会。控訴断念を望む広島県の湯崎英彦知事と広島市の松井一実市長とも協議した。援護対象区域外の人への対応について「地元から強く求められているとの話があった」と説明。「県や市の立場をしっかり共有させていただきたい」と述べた。