青藍会「医療型児童発達支援センター」開設記念 医療的ケア児の母 野田聖子氏が8月20日にリモート講演

▲野田聖子氏

 青藍会(阿武義人理事長)が運営する「医療型児童発達支援センター」(山口市小郡平成町)の開設に伴い、20日(木)に①竣工式②記念講演会③施設見学会が開かれる。会場は同センター敷地内の「はあと保育園新山口」2階ホールで、②③は入場無料。

 午後2時からの記念講演は、リモートで実施される。人工呼吸器や胃ろうなど、日常生活で医療的ケアを必要とする息子を持つ衆議院議員の野田聖子氏が、「医療的ケア児-9才長男と生きる母として思うこと」の演題で話す。講演後は、スクリーン越しでの質疑応答の時間も設けられる。

 野田氏は、1993年の第40回衆議院議員総選挙で初当選し、以来連続9期当選。郵政大臣、自由民主党総務会長、衆議院予算委員長などを歴任し、2019年10月より党・政治制度改革実行本部長を務める。2011年に50歳で出産。重い障がいのある長男を育てながら、子どもと女性の問題に積極的に取り組んでいる。著書に「生まれた命にありがとう」(新潮社)、「みらいを、つかめ 多様なみんなが活躍する時代に」(CCCメディアハウス)など。

 「聴講と見学の希望者は、できるだけ事前申し込みを」と同法人。問い合わせ、申し込みは同法人(TEL083-933-6000)へ。

 同センターは、医療対応型の児童発達支援および小中高生の放課後等デイサービスの提供を目的に新設。看護師、保育士、理学療法士等の7人体制で医療的ケア児を預かる。たんの吸引器やベッド、浴室などが用意され、リハビリができる運動スペースもある。鉄骨造3階建てで、敷地面積は282.94平方メートル、延べ床面積は683.95平方メートル。国や山口県・山口市からの補助金を受け、約3億円をかけて整備された。

 同法人は、2014年から障がい児対象のサービスとして児童発達支援・放課後等デイサービス事業にも注力。医療的ケア児の現状を知り、「何かできることはないか」と2年前から調査等を進めてきた。

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