V長崎 あすアウェー徳島戦 相手選手のコロナ感染確認 開催可否は検査結果受け判断

 明治安田J2第10節は8、9日、各地で計11試合が行われる。7勝2分け(勝ち点23)の首位V・ファーレン長崎は8日午後7時から、アウェーで5勝1分け3敗(同16)の3位徳島と対戦。重要な上位対決となる。
 徳島は6日、選手1人から新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたと発表。同日、選手と関係者50人のPCR検査を実施しており、その結果を受けて試合開催の可否を判断するという。
 V長崎の手倉森監督は発表の数時間前にオンラインで記者団の取材に応じていた。徳島の事情を事前に知っていたかどうかは不明だが「コロナ禍でスポーツをやらせてもらっている立場のわれわれが動揺したら元も子もない。一番嫌なのは、また日常からスポーツを取り上げられること。われわれは止まらない」と、Jリーグの続行を強く要望していた。
 徳島は昨季、リーグ4位でJ1参入プレーオフ決勝まで進出し、わずかのところで昇格を逃している。今季は主力を引き抜かれながらも、4年目を迎えたロドリゲス監督の下で攻守に主導権を握るスタイルを確立。V長崎にとっては前節の東京Vに引き続いてポゼッションを持ち味とする相手との対戦で、スコアレスドローに終わった前週からの修正力が問われる。
 また、今節を皮切りに39節まで中2、3日の5連戦が計6回続く。過酷を極めるハードスケジュールへの突入を前に、手倉森監督は「目の前の試合で勝ち点3をプラスしていくことにパワーを持っていく」と一戦必勝を誓っていた。

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