レアル・マドリーがUEFAチャンピオンズリーグを連覇するまで、誰よりも多くの欧州王者に輝いていたミラン。このところは低迷が続いているが、世界でも屈指の名門クラブであることに変わりはない。
今回は『Squawka』の記事をベースに「ミランに所属したことが忘れられている選手」をお送りする。多くの選手達が憧れたロッソネーリのユニフォームを着ることに成功したが、忘れられているかもしれない選手とは?
ピエール=エメリク・オーバメヤング
ミラン所属:2007~2011年
出場数:0試合
アーセナルでは14番をつけているオーバメヤング。ミランの時は41番をつけていた。10代でミランと契約し、プリマヴェーラでプレーした。それから様々なクラブに貸し出され、2010-11シーズンにサンテティエンヌへと売却されている。
その後フランスリーグでゴールを量産してボルシア・ドルトムントへ移籍。ウイングからストライカーに変貌したスピードスターは、世界有数の点取り屋としてブレイクしている。
ソクラティス・パパスタソプーロス
ミラン所属:2010~2011年
出場数:7試合
オーバメヤングと同じアーセナルでプレーするソクラティス。彼もセリエAでプレーした経験を持っており、1シーズンのみジェノアからミランに貸し出されていた。
その際にはアレッサンドロ・ネスタの後継者として期待されていたものの、ほんの数回だけしか起用されず。そのままジェノアに戻り、次年度にはヴェルダー・ブレーメンに再びローンされている。
レオナルド・ボヌッチ
ミラン所属:2017~2018年
出場数:51試合
完全に忘れ去っている人もいれば、全く忘れられない人もいるだろう。ユヴェントスで長くプレーしていたイタリア代表CBは、なぜか2017年の夏にいきなりミランへの移籍を決断した。
中国人オーナーによるミラン革命の中心人物になるかと思われたが、彼が入ったからと言ってクラブが一気に良くなるわけもなく…結局1年後にユヴェントスへと戻っていくという謎めいた移籍になった。
ファブリシオ・コロッチーニ
ミラン所属:1999~2004年
出場数:5試合
アルゼンチンとニューカッスルの偉大なディフェンダー。アフロヘアーを特徴とした彼は、17歳という若さでボカ・ジュニオルスからミランへと加入した。
それからサン・ロレンソ、アラベス、アトレティコ・マドリー、ビジャレアルとローン移籍し、結局デポルティーボ・ラ・コルーニャへ完全移籍。ミランではほとんど出番がないままだった。
ルーカス・オカンポス
ミラン所属:2017年
出場数:12試合
アルゼンチン代表選手のオカンポスがミランに所属したのは半年間。それで12試合に出場したのだが、ほとんど印象に残っていないだろう。
マルセイユからのローンでイタリアへとやってきたのだが、結局「点が取れるウイング」の見る影もなくノーゴールで、ミランも6位と苦戦。そのままマルセイユに返却されていった。
マイケル・エッシェン
ミラン所属:2014~2015年
出場数:22試合
エッシェンを3つのチームに関連させようとすれば、当然リヨン、チェルシー、そしてガーナ代表だろう。4番目に選ぶとすればレアル・マドリーでの奇妙なローン移籍だ。5番目には若い頃のバスティアだろうか。
おそらく彼がミランでプレーした時期のことはもう忘れ去っているだろう。怪我を繰り返したことでもはや彼は昔のエッシェンではなく、イタリアでは全くインパクトが無かった。
イェンス・レーマン
ミラン所属:1998年
出場数:6試合
シャルケ04で10年間プレーし、ブンデスリーガで長くポジションを確保していたレーマン。次のキャリアに進むため、彼は当時「GK王国」とも言われたイタリア・セリエAへとやってきた。
だがミランでの彼のパフォーマンスは極めて悪く、大きなミスやファウルで何度も喫することに。わずか6試合の出場でポジションを失い、半年間でボルシア・ドルトムントへと去っている。
フェルナンド・トーレス
ミラン所属:2014年
出場数:10試合
スペインのスター選手であるフェルナンド・トーレスがミランに加入したのは2014年。そして退団したのも2014年だった。ほとんどの人が全く印象を持っていないだろう。
とんでもない額の移籍金で加入したチェルシーで不発に終わり、ローンで加入したミランでも鳴かず飛ばずだった。契約はシーズンの途中で打ち切られ、古巣のアトレティコ・マドリーへと戻っている。
フィリップ・センデロス
ミラン所属:2008~2009年
出場数:19試合
2003年に18歳でアーセナルに引き抜かれた天才DFだったが、結局プレミアリーグでもそれほど開花せず。スイス代表では活躍していたが、怪我も多かったため眠れる天才のような存在になっていた。
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そして2008-09シーズンには買い取りオプション付きのローンでミランへと移籍。彼は「夢が叶った」と話したものの、怪我もあって19試合のプレーに留まり、買い取られることもなくそのまま返却された。