津田駒工業、中国の合弁会社解散 コロナで先行き見えず 拠点2カ所に縮小

©株式会社北國新聞社

 津田駒工業(金沢市)は7日、織機を生産する中国・陝西(せんせい)省咸陽(かんよう)市の合弁会社を解散、清算すると発表した。現地メーカーとの価格競争に加え、新型コロナウイルスの影響で中国経済の先行きが見通せず、安定した受注が見込めないと判断した。石川県内の製造業では今年に入り、中国市場から撤退したり、進出を取りやめたりする企業がみられ、中国戦略を見直す動きが広がっている。

 津田駒工業は7日の取締役会で、現地向けの織機「エアジェットルーム」の生産、販売を担う「経緯津田駒紡織機械(咸陽)有限公司」の解散と清算を決議した。他社との価格競争で収益を確保できなかった。今月から順次、清算に向けた手続きを進める。

 これに伴い、津田駒工業の現地拠点は2カ所に減少する。今後は現地で競合メーカーが少なく、販売拡大が見込める織機「ウオータジェットルーム」の生産に経営資源を集中させ、立て直しを図る。

 10月末には「ウオータジェットルーム」を手掛ける江蘇(こうそ)省常熟(じょうじゅく)市の子会社「津田駒機械製造(常熟)有限公司」を増資し、生産体制を強化する。

 咸陽の合弁会社は2012年10月、津田駒工業が49%、北京の現地法人が51%出資して設立された。

 津田駒工業は20年11月期の連結決算について、合弁会社の清算で1億5千万円の営業外損失が発生すると見通した。

 石川県内のメーカーでは、中国経済の先行きが不透明だとして事業を見直す企業が出てきた。

 コマニー(小松市)は今年1月、間仕切りの製造、販売を行う江蘇省南京市の子会社を現地法人に譲渡した。コマニーの現地拠点は、日本市場向けに建材調達などを手掛ける2社のみとなった。

 小松マテーレ(能美市)は今年2月、江蘇省海安(かいあん)市で計画していた染色加工工場の建設を断念。中国市場での受注拡大が見込めないと判断した。