布団を干して叩くのは正しい?汗まみれになりがちなシーツの洗濯や寝具メンテナンスの方法

人は人生の3分の1は寝ていると言われていますが、占めている時間の割には寝具の洗濯や布団干しなど衛生面に関するメンテナンスをきちんとしている人は多くないかもしれません。

ほかの家庭と比べることもあまりないので、何が正解なのか分かりづらい寝具のメンテナンス。今回はどのようにすれば衛生的に寝具を保つことができるのかを解説します。


シーツは何日に一度洗濯する?

皆さんはシーツは何日におきに洗濯をしていますか? 毎日という人もいれば、もしかすると一カ月に一度という人もいるかもしれません。シーツの洗濯回数に関しては、個人の汗のかきかたによります。寝ている間に汗をびっしょるかく人であれば、やはり毎日のように洗濯するにこしたことはありません。汗をかかない人であれば1週間に1回や2週間に3回など汚れ具合と相談しながら洗濯をすればよいと思います。

シーツの上に大判のバスタオル

大量の汗をかく人は、毎日シーツを洗濯したとしても、その下の布団やベッドパットにまで汗は浸透しているはずです。頻繁に洗うことができない布団やベッドパットにはできれば汗をつけたくないものです。そこでおすすめなのが大判のバスタオル。サイズとしてはビーチタオルくらいの大きさのものがおすすめです。

汗をかく部分、上半身が当たる場所に布団に横断させるように大判のバスタオルを敷いておけば、汗はシーツまで浸透せずバスタオルが受け止めてくれます。シーツよりも大判のバスタオルのほうがサイズは小さいので、洗濯もラクになり、水道代の節約にもつながります。

枕に関しても、枕カバーの上にタオルを巻くだけで洗濯も楽になり、毎日清潔な状態で使うことができます。

布団を干して叩くのは正しい?

昔ながらの布団のお手入れといえば、干して取り込むときに布団たたきでバンバンとたたくイメージではないでしょうか。

実はこれはあまりおすすめできない方法なのです。布団たたきでバンバン叩くことによって、布団の中にいるダニが奥へ奥へと逃げていってしまうという点と、布団がちぎれてしまいハウスダストの元にもなりかねないからです。

布団の中のダニは高温にすることで死滅すると言われていますが、生き残ったダニが中に入り込んでしまったり、ダニの死骸が布団の中に残っていては不衛生な状況です。

おすすめなのは掃除機をかけること。掃除機の吸引力があれば布団の中のダニやダニの死骸を吸い取ることが可能です。普段の掃除機のヘッドでは布団を吸い込んでしまってかけづらいので、布団専用のヘッドに付け替えるとやりやすくなります。最近では100円ショップでも布団専用の掃除機ヘッドが売られています。

それでも布団をカラっと乾燥させたい

天気の良い日に布団を干せば、布団をカラっと乾燥させて気持ちよく寝ることができますね。しかし、最近は日中は働いている人も多く、なかなか布団を干せない人のほうが多くいます。また花粉やPM2.5 などの外的要因でも布団が干しづらい状況です。

ここはやはり家電の力に頼るのが良いでしょう。布団乾燥機も良いですが、筆者がおすすめしたいのは除湿器です。除湿器であれば、干すことはほぼ不可能な厚みがあり重たいベッドマットも乾燥させることができるからです。定期的にベッドの横で半日ほど除湿器をかければ安心です。

また除湿器はキャスター付きのものが多いので、他の部屋への移動もラク。湿気がちなクローゼットや靴箱の除湿もできますし、洗濯物の室内干しも乾かすことが可能です。

布団やベッドを除湿器を使って乾燥させ、あとはダニやダニの死骸を取り除くために掃除機をかけるようにすれば通常の寝具のメンテナンスは完了です。

布団の洗濯はどうする?

とはいえ長年使っていれば汚れも溜まってきてしまいます。布団の洗濯はどうするのか。多くのクリーニング店で布団のクリーニングというのも受け付けていますが、値段もそれなりにします。

そこでおすすめなのがコインランドリー。近年布団も洗うことができる大型の洗濯乾燥機を備えつけてあるコインランドリーが増えています。コインランドリーまで布団を運ぶことができれば、あとはコインと洗剤を入れるだけで乾燥までできるので簡単です。水や洗剤を使って洗うと、やはり布団もスッキリしておすすめです。

汗のかく量や働いている時間帯によって、寝具のメンテナンスはやり方も頻度も変わってきますが、人生の3分の1を寝て過ごすと思うと自分にあったやりかたで清潔に保ちたいものですね。

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