長崎県内死者3人目 7日に4人感染確認、計149人

新型コロナウイルス感染者の入院状況

 長崎市は7日、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した長崎みなとメディカルセンター(新地町)で入院中に感染し、治療を受けていた男性患者が6日に死亡したと発表した。感染者の死亡が確認されたのは市内で2人目、県内では3人目。一方、県と長崎市は7日、雲仙、大村、長崎の3市で新たに計4人の感染者が確認されたと発表した。県内の感染者は計149人となった。
 死亡した男性は基礎疾患があり、7月初旬にセンターに入院した。11日の検査で感染を確認。発熱やせきなどの症状があり、中等症だった。入院治療中だったが容体が悪化した。年齢や死因は遺族の意向で非公表。
 新たに感染した4人の内訳は雲仙1人(年代、性別非公表)、大村の40代会社員女性と20代会社員男性、長崎の20代会社員男性。
 県によると、雲仙、大村両市の3人はこれまでの感染者との接触は確認されていない。40代女性は2週間以内の県外移動はなく、残り2人は調査中。いずれも軽症で濃厚接触者の有無などを調べている。長崎市によると、同市の20代会社員男性も感染者との接触、県外移動はない。軽症。家族と友人計4人を濃厚接触者と特定し調査を進めている。
 県はまた、7月30日に20代男性教諭の感染が確認され、クラスターが発生した県立長崎北陽台高について、濃厚接触者など計585人の検査を7日までに全て終えたと発表。20代男性教諭を除き、生徒ら19人の陽性が確認されている。
 佐世保市は6日に確認された感染者(年代、性別非公表)について、7月31日に判明した感染者(同)と接触があったと7日に発表した。無症状で入院中。接触があった家族ら7人を検査、4人の陰性を確認した。

 


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