長崎県内7月豪雨 被害147億円、土木施設や農林水産業

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 記録的大雨で各地に被害が出た一連の7月の豪雨災害に伴う、長崎県内の総被害額は少なくとも147億円に上ることが7日、県のまとめで分かった。このうち河川の護岸決壊や道路ののり面崩落など公共土木施設の被害は325カ所、約86億4500万円に上った。
 本県は先月、各地でたびたび大雨に見舞われ、多くの地点で平年の2倍以上の雨量を観測した。一連の災害による県内の死者は3人だった。
 県のまとめによると、農林業の被害は1642カ所、約60億3200万円に達した。このうち農地や農業用施設の被害は約33億7600万円。漁港や漁船など水産業関係の被害は30件、約2億3400万円。教育施設の被害は約700万円だった。文化財の被害は12件確認されたが、復旧・修理方法がまだ検討段階のため、被害額は明らかになっていない。
 住宅の被害は全壊1棟、半壊1棟、一部損壊4棟、床上浸水115棟、床下浸水108棟だった。

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