書類偽造や遅延 長崎市職員4人を懲戒

 長崎市は7日、書類偽造や遅延など不適正な事務処理をした職員4人を停職や減給などの懲戒処分にしたと発表した。市は職務怠慢や失念を要因に挙げた。
 このうち健康教育課の男性主事(48)は停職7日とした。2019年8月、市立西町小給食室の冷凍冷蔵庫の修理に関する見積書を業者に依頼し、内容に不備があったため再提出を求めた後、処理を忘れていた。
 業者は同年9月に修理を終えたが、代金が支払われていなかったため、20年1月に男性主事に連絡した。思い出した男性主事は、処理に遅れがなかったように装うため、修理時期を20年2月とする見積書を業者に提出するよう求めた。
 消費者センターの男性職員(27)は減給10分の1(1カ月)とした。商工振興課時代の18年度、市ブランド振興会の関連業務を上司に無断で業者へ依頼。20年3月にかけ業者から再三、支払い催促を受けたが応じず、最後は私費で払った。
 ほかに、人事課時代に事務処理の遅延があった収納課の男性職員(28)と、野母崎診療所時代に個人情報開示請求に関わる事務処理を怠った建築指導課の男性主事(51)を、それぞれ戒告とした。

 


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