ドローン操縦「楽しい!」 波佐見町で講習スタート

ドローン操縦に挑戦する子どもたち=波佐見町体育センター

 長崎県東彼波佐見町は本年度、小型無人機ドローンの操縦方法などを学ぶ町民向け講習会に取り組んでいる。観光や災害など多方面の活用法が期待されるドローンへの関心を広げ、スキルを持つ人材を育てる目的。7月末から小中学生を対象に始まり、秋以降に一般や町職員向けも開く。
 町教委によると、町議会で農業や災害救助、まちづくり分野でドローンの利活用検討を求める意見が出るなど関心が高まっていたという。2022年にもドローン操縦の免許制度が導入される見通しで「町民が一般的な知識を学ぶ機会を設けよう」と企画した。
 NPO法人長崎ドローン情報センター代表理事の平塚健一郎さん(51)に講師を依頼。同センターは、ドローン普及を目的に県内各地で体験イベントを開き、本年度からは県立鶴洋高で授業も受け持っている。
 小中学生向け講習は小学5年~中学1年の9人が参加。町教委によると希望者が多かったが、新型コロナウイルス感染予防のため、抽選で人数を抑えた。講習は計4回の予定で、初回はドローンの種類や歴史、基本的な仕組みについて座学で学び、2回目は実際にドローンを操縦した。
 町立波佐見中1年の中村星芯さん(12)は「操縦は難しいけど、思い通りに進むと楽しい」、町立南小5年の松下大隼君(11)は「気温が高いとオーバーヒートして動かなくなったので、結構デリケートなんだと思った」と話していた。

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