JR西日本に明智光秀ラッピング列車登場!ゆかりの地・人物で北近畿エリアをアピール

光秀ラッピング列車と光秀くん、ひろこちゃん

2020年8月8日から、JR西日本で明智光秀ゆかりの地をPRするラッピング列車の運行が始まりました。

落ち着いたイエローの車体はとても華やか

車体には、福知山城や明智藪(※)、光秀を祀る御霊神社、光秀はもちろん親交があった母のお牧の方や娘のガラシャ、親交があった細川幽斎(藤孝)やその息子の細川忠興など、歴史好きな人ならたまらない場所や人物が描かれています。

※福知山市内を流れる由良川の治水対策として光秀が築いたと伝わる堤防。

車体側面に描かれた光秀ゆかりの場所

始発駅である福知山駅には、丹波福知山手づくり甲冑隊の方と、福知山観光協会のイメージキャラクターである光秀くんとひろこさんも駆けました。

ラッピング列車のお見送りにかけつけた甲冑隊と光秀くん、ひろこさん
光秀やガラシャが描かれた車体の前を歩く甲冑隊

「この絵を見て、北近畿エリア全体に興味を持っていただければ」と話すのは、JR西日本の漆原(うるしはら)福知山支社長。

支社長自身も、今年の大河『麒麟が来る』を観て、光秀ゆかりの地を回って楽しんでいるとのこと。特に福知山城は「石垣の組み方が珍しく、趣があっていい城です」とおすすめの史跡のひとつだそうです。

「北近畿エリアには、光秀公ゆかりのゆかりの地が多くあります。その中からどの地・人物を描くかは、地元の人たちと相談しながら決めました。福知山以外では黒井城址(※)などを描いておりますので、ぜひいろいろ回って楽しんでいただきたく思います」(漆原支社長)。

※兵庫県丹波市にある城址。この城をめぐって、光秀は戦った

福知山駅長やひろこさんたちによる見送り
鉄道ファンや居合わせた利用者がカメラを向ける中、新大阪駅に向けて発車!

ラッピング列車に使用されているのは、289系4両1編成。車両には新型コロナウイルス対策として、換気や抗菌加工を行っているそうです。今後は2021年10月末まで「こうのとり」「きのさき」「はしだて」として運用される予定です。

文/写真:鶴原早恵子

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